第10話 10年暮らそう
翌日は、二人とも起きなかった。
もちろん僕は大学にも行かず
彼女を抱いていた。
ごめんなさい!
もう12時をすぎてる。起こすって約束したよね。
いいよ。もう少しこうしていたい。
昨日あなたが言ったこと覚えてる?
どんなこと言った?
僕が覚えてるのは、結婚はともかく10年は一緒に暮らそう。
という話だと思うけど。決心した?
本当に言ってたの。
踊り子は役に立つから
そのままでいいとも言ってたけど。
新しいダンスと演劇を見つけられるかも知れないと思うんだよ。
ほら、僕も演劇学科だし。
言われてることが全然わからない。
私を愛してるの?
もちろんそれが心配だろうから「10年の愛契約」しよう。
お互いに失敗を許しあったり成長したりする期間が必要だよね。
僕を10年間愛し続ける自信はある?
僕は君を愛し続ける自信はある。
なぜなら、君は特別に美しいから。
そういうことを考えながら。
僕は君を10年間愛し続けられると思うんだよ。
君より美しい女性が現れるとは思えないもの。
彼女は泣いていた。
どんな不幸な過去があったのかを聞くつもりはない。
今の才能を活かせばいい。それだけだ。
とにかく一緒に生きることだけは決めた。
ダンス・ダンス・ダンス(歌舞伎町の女) @osamumoriyaGO55
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