第9話 生まれて初めての幸せ

二人でお風呂の中ではてた、それも彼女の中で。

彼女は僕の小さな子供たちを受け入れた。


身体を回して僕の首に長い腕を回して

キスをした。


生まれて初めての幸せよ、今。

子供ができたらどうしよう。

一緒に育てるしかないだろう。


彼女は大きな瞳に涙を浮かべた。


僕は長い指、長い腕、細いウエスト、長い脚、小さいけど形のいい乳房、毛の薄い股間と、そこに入った感触、小さな顔、大きな瞳、ぽってりとした唇。全てが好きになっていた。


本当に私を好きになってくれた?

何があっても?


熊本から、名古屋に行ってキャバクラが合わなくて、

東京で美容師になろうとしたら、騙されてヌードモデルにされて、そのままストリッパーになったんだろ。それ以上に何があるんだ?と思った。


モデル体型だからストリッパーでよかったんじゃないか。

そうなの?


変な話だけど、顔も身体もいいから、変なところに沈められなかったんだろうね。

沈めるって?

ソープランドやデリヘルに売っちゃうということだよ。


ストリッパーならまだマシというここと?

劇場のお姉さんたちだって、まだ演劇を目指してると思うよ

肌が綺麗でスタイルがいいし。

とにかく、金じゃないというプライドがあるよね。


さすが早稲田ですね。

ところで、私はこの先大丈夫なんでしょうか?

子供ができたら、僕と一緒にそこそこの人生で行こうよ。


できなかったら、世界中を旅しよう。

僕も稼ぐからさ。


本気にしていいの?夢みたいな話で怖いんだけど。

とにかく、僕と10年一緒にいよう。

ステージで、一緒のコンビになってもいい。

とにかく一緒にいよう。


きっといろんな人生の知恵がもらえるよ。

あのお姉さんたちからも。

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