後書き

 ここまで『言の葉が舞い降りる』をお読みいただきありがとうございました。

 お楽しみいただけたでしょうか。


 後書きと言って書き出したものの、作者視点で書きたいことも殆どインタビューの中で琴葉に喋らせてしまったのであまり書くことはないのですが少しだけ。


 元々は前作『青空に広がった音は、どこまでも澄んでいた』の中心的な登場人物である琴葉の過去について描こうと思ったのが最初でした。

 そこから陽向という吃音症を持ったキャラクターを登場させるというのは、気がつけば思いついていました。

 僕自身、受験のストレスからか過去に吃音症を持っていた経験があり、それが吃りの描写や心情にリアリティを持たせられたりしているのかなと思います。


 一つ、お話ししておきたいのは、最終章での陽向の死という展開についてです。

 第四章まではあくまで少しの匂わせ程度だったので驚かれた方も多いと思います。

 また、所謂余命ものではないにも関わらずこのような展開になることに不快感を抱く方もいらっしゃったかと思いますが、これは物語を描き始めた当時から決めていたことなので、受け入れていただければなと思います。


 ですが、この物語は身の回りにいた人の死を通してそれをどう意味付けしていくか、ということもテーマの一つではありますので、読んで下さって方それぞれで感じた事について色々と考えていただければなと思います。


 連載を開始してから三ヶ月ほど、文字数にして十万字余り、ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。

 もしよろしければログインをした上でハート、星などを押していただけると幸いです。


 また、未読の方は関連作の『青空に広がった音は、どこまでも澄んでいた』の方もよろしくお願いいたします。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700426260526531


 それではまた、次回作でお会いしましょう。

 ありがとうございました。

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言の葉が舞い降りる SAM-L @sam-l

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