とりのめ観察記録
とりのめは夜に眠る
ひとと共に眠る
帰る場所があるはずなのに、きみは帰らないの
行くなら行ってしまえ
きみは頭の上で眠る
鳥とは軽いものだ
とめのめも軽い
時々すごく重い
きみは早起き
囀る鳥見て
飛び立つのだろうか
その体、何が詰まっているのか
畳まれた羽、空想、ガス
内臓、暗黒、からっぽ
いっぱいの夢
忘れた昼間に
足音響かせ、コツコツ
あなたどなたですか
白亜の城の、廊下延々
窓の外の自分に問うてみる
声が響いて返ってくる
足音、コツコツ
とりのめはいつでも真っ黒
とりのめは私の頭の上にしかいない
私はここにいる
あるいは私もどこにもいない
有るのは、とりのめと私
それでいいか
龍の背中の揺かごで、全て投げ出してしまえ
とりのめは夜に眠る
とりのめは夜を数え
夜を食べ、また黒くなる
瞬きすると暗黒
口の中は空っぽ
旅路のようだった
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