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四季のたおりびと【読切版】

四季のたおりびと【読切版】

KaoLi

おすすめレビュー

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★★★
★15
5人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 夢見里 龍
    591件の
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    ★★★ Excellent!!!

    その刀匠は刀を打ち、刀を《手折る》

    刀匠・四季 宵一郎 宗治――彼の打った刀には季節が宿る。春の刀には桜が綻び、夏の刀は露を纏う。秋の刀には紅葉が舞い、冬の刀は雪の結晶が浮かびあがる。実に美しきそれらの刀を受け取るには、ひとつだけ、約束ごとがあった。

    断じて、血で穢さぬこと。

    刀とは握る者の魂を映すものである。故に罪を吸った刀は、時に人の魂を狂わせることがある。
    よって穢れた刀は、四季が責任をもって、手折る。

    刀匠でありながら《手折人》という異称を携えたひとりの男が循る、春夏秋冬。そこには悲喜こもごもたる其々の人生がある。

    風景が目蓋に浮かぶ巧みな筆致といい、ほんとうに素晴らしい短編連作です。是非ともご一読ください。

    • 2022年1月22日 08:08