第4話 ハクとのこれから。
「…昨日の事を思い出したんだけど、ハクが擬人化する、フラグすら立ってなくね?俺が「ハクがかわいい女の子になんないかなぁ」とか言ってんなら、まだ分かるけどいつも通りだったよね?」
「そんなことありませんよ!!ご主人がそんなこと思ってなくでも、私が言ってるかもしれないじゃないですか!!!」
「いや、そんなこと言われてもわかんないよねぇ!?「にゃー」とか「にゃーん」のどれかにハクがフラグ立ててたの!?」
「そうですよ!私が言ったんですよ!!」
「いつだよ!?ハクが人間になって俺と過ごしたいって思うシーンどっかにあった!?」
「別に昨日だけじゃないんですよ…私は毎日思ってました。人間になれたならって。ご主人の隣で人間と過ごしたいなって…ご主人と一緒に出かけたい、ご主人と一緒にご飯を食べたい、ご主人と一緒に毎日お風呂に入りたい、ご主人に抱きしめて貰いたい。いろいろ思ってるんです!」
「そ、そんなこと思ってたの?」
「ですです!思ってました!ずっと思ってたんです!それがやっと叶いました。なのでご主人!これからは私と一緒に色々やって貰いたいと思ってます!!」
色々…さっき言ってたことだろうか…
ちょっと、ハードル高すぎませんか?今まで女の子の友達いたことないのに、いきなりそんなステップまで来られても…どうすればいい…猫として接すればいいのか?
いや。無理だ。今までは猫だったけど、かわいい女の子になった今、猫として接するなんて…
「なので、ご主人はこれから私とイチャイチャしながら過ごしてもらいます。私が今まで考えてたご主人とやりたいことを沢山してもらいたいです」
「え、いや、その、イチャイチャ…?」
「ダメですか?私と一緒に色々やりましょ?」
上目遣い…だと。人生で初めてされた…
こんなに、可愛いものなのか!?こんなんかわいい女の子にされたら、そりゃみんな堕ちるわ。
「…今まで女の子の友達いなかったから、接し方がぎこちないかもしれない…けどそれでもいいなら、よろしく?」
「はい♪」
こんなに、可愛い女の子と同棲か。あれ、親になんて言おうか。まぁその時の自分に任せよう
したら次は俺から話させてもらおうかな―
「じゃあ、次は俺から話させてもらってもいい?」
「どうぞ!」
「最初から気になってたんだけど、、猫って語尾に「にゃ」とか「にゃん」とかつくもんじゃないの?」
「え?そこ?まぁ、確かにご主人が見てるアニメに出てくる方は語尾に「にゃん」とかついてますけど、別に付けなくても話せますよ。それともご主人はつけ欲しいのかにゃん?ふふっ」
めっちゃかわえぇぇぇぇぇぇぇぇ
危うくあまりの可愛さに気が飛ぶところだった
どうしよう…俺がつけてって言ったら付けてくれるのだろうか…
いやいや、そんな変な性癖に目覚めたらだめだ
「いや、付けなくても大丈夫…」
「なんで、そんなに悲しい声で言うの!?」
「いや、あまりの可愛さに一瞬ぐらついたけど、やっぱりやめとこうと思ったんだ」
「そうでしたか…ふふっ、そんなによかったですか?」
「あぁ、とても良かった」
「したらたまにやってあげます♪」
たまに…?まさかいつ来るか、分からない…
怖いな…けど嬉しいと思ってる自分もいるから、なんか複雑な気持ちだな…
「それと、ハクは俺の事を「ご主人」って呼んでるけど、流石に外とかだと俺が呼ばせるみたいな誤解を招くから呼び方変えてくれないかな?」
「え〜、したら「ご主人様」?それとも「
「いやいや、なんか変わった!?」
「したらご主人が決めてください」
「普通に「和人」で、いいよ」
「和人…君」
「そうそう、それでいいよ」
「分かりました!」
女の子に初めて名前呼びされた…
なんか恥ずかしい
「次は服だよな…いつまでもその格好って訳にも行かないし…」
「そうですよね…」
「一緒に買いに行くのは別にいいんだけだ、その耳と尻尾…どう隠そうか」
「う〜ん」
「耳は帽子は被せて、耳の当たりくり抜いて耳も入れれるようにして、猫耳帽子みたいに誤魔化せるかもしれないけど、尻尾はどうしようか…」
「和人君、大きめのパーカーもってませんか?それで、どうにか隠しましょう!私、背が小さいですし、いい感じに隠せると思います」
「やってみようか」
ハクに俺の持ってる大きめのパーカーを着させたら
いい感じに隠れたけどそれでも見えるな…
「う〜ん、見えちゃってるけどとりあえずは…服買いに行こう。聞かれたら、何とかして誤魔化すしかない」
「そうですね…分かりました」
聞かれたら、なんで誤魔化そうかな…
考えとくか…大変だな…
俺たちは、ハクの耳と尻尾をなんとか隠し(隠しきれてないけど)服を買いに出かけた―
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ハクの耳と尻尾に関しては、作者の力により
なんとかします。
誤字脱字の報告くれると嬉しいです。
評価、感想も待ってます。
飼ってる猫は美人さん 残業 @arstenten
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