主人公+ヒロイン達の紹介 (ネタバレ要素を多く含みます)
・桜井鈴 (レイ)年齢15→21歳
本編の主人公のレイくんです。
学校の事で両親と喧嘩して家を飛び出したところで自動車に轢かれて死んでしまいました。そこで物語のメインヒロイン(笑)の女神ベルフラウ様によって命を与えられて異世界に転生し、一緒に旅をすることに。最初の方は両親と死に別れた辛さと孤独で心が折れていましたが、女神ベルフラウ様によって立ち直り、異世界で生きていく覚悟を少しずつ固めていくことになります。
最初にベルフラウから命を与えられた時に地味に色々な『祝福』を貰っており、異世界人と同様に魔法を使用できる能力や身体能力の向上、そして『勇者の加護』をこっそり与えられています。
第888話『ミリク様と征く③』で彼の中に加護が三つ与えられていたことをミリク様が語っていますが、彼に加護を与えたのは『ベルフラウ』『フローネ』『ミリク』の三人です。
フローネ様はベルフラウが彼の事を気に掛けていたことを知っており、また彼女が女神の役割に疲れ切っていたことを薄々感じていたので、もしもの事を考えて転生直前にこっそり力を送っていたのです。その事はフローネ様以外知りません。
主人公にしては大人しく気弱な性格でいざという時の決断力に欠けるため、初期の方はエミリアに引っ張ってもらう事が多かったです。こういう大人しいキャラクターを主人公にしてしまうと展開を動かすのに苦労することがよく分かりました。
最終話ではレベッカとの子供を授かりましたが、彼女以外にもお嫁さんは5人もいるのでその後は更に大家族になると思います。最終的に子供10人くらいになってそう。
・ベルフラウ 年齢自称17歳(実年齢不明)
本編のメインヒロイン(笑)
実際、最初の方はそのつもりで書いていたのですが、彼女がレイの姉になると決意した後、少しずつレイにとっての彼女の立ち位置が変化していき、最終的に恋愛対象から微妙に外れてしまいました。とはいえレイにとって彼女はかけがえのない家族であり、形は違えど両想いなのは間違いありません。
レイが死んでしまった瞬間、彼女の第二の人生が始まったといっても過言ではなく、すぐに彼の担当を引き受けて女神の座を捨てて彼と旅立つことを決意します。レイを次元転移で異世界に送った時に、自分も巻き込まれてしまったポンコツ女神様ですが、実はわざとやっており、そのまま女神の仕事を投げ出す気満々でした。
こう語ると性悪女神様に見えてしまいますが、本人の素の性格は温和で争いを好まない良い女神様です。ちょっとだけドジで我儘なところも。女神を辞めてからはレイに付きっ切りで、彼が異世界で生きていくためのサポートや彼の心の成長を促していきます。
異世界ライフを満喫しており話が進むごとに彼女の素の性格が見えてくるようになります。基本的にレイの事を最優先に考えているので、彼に不利益があったり彼の邪魔をしようとする敵に対しては容赦ない一面も。
終盤になると、レイが他のヒロイン達に惹かれていく姿を見て焦り始めて、負けじと彼に自分をアピールする場面が増えていきました。最終的に第二夫妻という立ち位置で幕を下ろすことに。良かったね、メインヒロイン(笑)。
結婚した後の彼女はレイに対してのアピールが露骨なので、レベッカの次に子供を授かることになるのは彼女だと思います。ちなみに彼女が自称17歳を名乗ってるのは、とある日本のアニメに影響されたからで大した意味は無いです。
女神になる以前の彼女の事は本編中に語られてはいませんが、彼女は物語の舞台とはまた別世界で100万人以上の人々を命を賭して救った救世主でした。その偉業は主神にさえ認められるほどで、それが理由で死後彼女は女神として転生することになりました。
彼女の使用する<植物操作>という技能はその名残であり、生前は世界中の植物を同時に操って神ですら抗えない災害を押し留めるほどの威力がありました。とはいえ、本編中の彼女の<植物操作>はそこまでの性能は無く、結果戦力としては微妙な立ち位置になってしまったのは筆者として心残りです。
・エミリア・カトレット 年齢14→20歳
異世界で初めてあった現地人にして二人目のヒロイン。
とんがり帽子に魔導士のマントを身に着け、杖と魔法で戦う魔法使いの少女。レイの事は最初は頼りない弟のように思っていましたが、一緒に過ごすうちに彼の事を異性として意識するようになっていきます。最初の方はレイの事を自分より年下だと思い込んでおり、実は年上だったのが地味にショックを受けていました。それなりに経験豊富な冒険者であり、ソロで湖の村の依頼に向かっている最中に、魔物に襲われていたレイとベルフラウを助けて一緒に行動する様になります。
レイが冒険者になろうと思ったのは、初対面の自分達に親切にしてくれた彼女に一目惚れしたのが理由。それ以来、彼女から離れたくない為に自分も冒険者に志願することになります。以降、共に冒険者として活動することになりましたが関係性は一向に進まず。
エミリア自身、後で加入してきた同姓のレベッカに対する友情を恋愛感情と勘違いしてしまうほど彼女も恋愛を知らなかったのも、レイとの関係性が進まなかった要因とも言えます。その後、王都でのレベッカとの一騎討ちで自身の感情に整理を付ける事が出来ました。
幼い頃に両親を失って、それでもひたむきに勉学に励んでいたおかげか、年齢の割に達観した考えを持っており物語序盤では彼女のリーダーシップのお陰で話が展開していきました。レイが物語で心身共に成長する為には彼女の存在が必要不可欠でした。
しかし、それは未熟なパーティを支えるために自分がしっかりしなければと考えていた結果であり、素の彼女はお調子者で怒りっぽい性格だったりもします。物語中盤から彼女がヘマをしたりレイと口喧嘩が増えたのは、レイ達がそれだけ彼女にとって頼りになる存在に成長した結果といえるかもしれません。
最終話時点では、彼女の優秀さをグラン国王陛下に認められ王宮魔導士としてスカウトされました。現在は王宮魔導士として勉強しながら、弟子のルナと共に様々な研究に励んでいます。勿論、仲間との関係性は変わらずたまに仲間を冒険に連れだしてダンジョンを巡って珍しい魔道具を蒐集していると思います。何だかんだでレイとも仲が良く数年後にはちゃっかりと子供を授かっていると思われます(笑)
・セレナ・カトレット 年齢??歳
エミリア・カトレットの姉であり、妹に勝るとも劣らない魔法の使い手。
旅をしながら世界の歴史や文化を学ぶのが趣味であり、また彼女の占いの腕はかなりのものと言われている。容姿端麗の美女なのだが、性格面に少々問題があり、自分の作り出した怪しげな魔道具を旅人に売りつけて路銀を稼いでいたり、占いの腕を買われてフォレス王国に迎えられた時には横暴な発言の国民の
妹のエミリアを溺愛しており、彼女を『ミリー』という愛称で呼ぶ。
しかし、肝心の妹にはうっとおしがられており、『空気の読めない無神経な所がある』と言われて制裁を受けるシーンもあるが、実際の所は嫌ってるわけではなく、素直になれない彼女の照れ隠しである。
フォレス王国で歴史の調査をしている時、神依木に意思が宿ってて衰えていることに気が付き、助けるために<魂の器>という失伝魔法でノルンを救う。彼女の働きが無ければノルンは危なかったかもしれない。
物語初期からずっと名前だけは登場しており、当初の予定では中盤辺りに登場してエミリアの師匠のようなポジションに就かせるつもりでした。しかし登場のタイミングを逃した結果、終盤でのチョイ役という脇役になってしまいました。
・レベッカ 年齢12→18歳
真っ白な肌と輝く様な銀髪、そして特徴的な赤眼を持つパーティ最年少の美少女。
レイの事を兄のように慕っていてレイにとっても可愛い妹のような存在でしたが、終盤でまさかのメインヒロイン化。
本来のメインヒロインのベルフラウやレイとかなり良い雰囲気だったカレンを差し置いてレイに告白されて、そのまま結婚。最終回時点ではヒロイン内で唯一レイとの子供を授かっており、皆に囲まれて幸せな日々を送っています。
大地の女神ミリクを信仰する特殊な出の生まれであり、貧窮に苦労する村を救うために幼いながらも旅を続けて仕送りを送っていました。しかし仕送りを優先するあまり馬車に支払う旅費すら苦労する事になり、それをレイ達に救われる形になりました。
彼女は、槍、弓、魔法と多彩な技能を習得していますが、他のメンバーと比較して妙に多芸なのは、他のメンバーの役割が単調になりつつあったので、彼女を加入させることでパーティ全体の役割に幅を持たせる目的がありました。それと同時に、彼女の生まれが特殊なものであるという設定も加えやすかったので、結果的には悪くなかったと思います。
能力が多彩な代わりにパーティメンバー内で最もステータスが低いという欠点もありましたが、中盤以降スピードに特化することでインフレの波に呑まれることもなく終盤まで主力の一人として活躍しています。
終盤に描かれた彼女の『神様化』で、彼女の成長が停滞し始めたのは本編でミリク様と出会って以降という設定ですが、本編の描写で矛盾が生じているのは投稿が長期化したことによる弊害……という事にしてください。同様の現象はベルフラウやノルンにも起きていたのですが、ベルフラウは元女神様だったので肉体の時間が止まっていても分かり辛く、ノルンは元の肉体が既に無くなっているのであまり意味を為していません。
・カレン・フレイド・ルミナリア 年齢18→24歳
外伝作『見習い冒険者サクラと不思議な霧の塔』のサブキャラクターがまさかのヒロイン候補に。
美しい青髪と珍しい銀の瞳を持つ冒険者で、『蒼の剣姫』『蒼の英雄』など無数の異名を持つ実力者として登場しました。
本編時に登場した時はレイの事にさほど興味を持っていませんでしたが、彼が女神イリスティリアが言っていた『勇者』ではないかと後で気付き、後に彼のお姉さん兼指導役の様な立ち位置となります。
剣と魔法を主軸とした戦闘スタイルで更に『聖剣技』という強力な必殺技を習得しており、戦闘スタイルが似通ったレイの完全上位互換のような存在でした。
実際、初の手合わせの時は主人公とほぼ互角の強さを持つレベッカを圧倒し、レイとの手合わせも中断したものの事実上カレンの勝利という形で終わっています。が、その強さ故に彼女の作中での扱いが難しく、かませにするには強すぎるが主人公の活躍を喰ってしまうため、やむなく途中離脱させることになってしまったのが心残りでした。しかし主人公達の強さが追いついてきたタイミングで再加入のイベントを果たして前線に復帰、それ以降は最終戦まで活躍させることが出来ました。
彼女の裏設定は本来外伝で明かされる予定だったので中途半端になってしまいました。彼女と彼女のお付きのメイドのリーサさんは実は親子であり、どちらも記憶喪失になって彷徨っていたところをフレイド家に拾われて共に過ごしているという設定でした。本編後、彼女達が無事に記憶を取り戻したかどうかは敢えて語りません。
記憶を取り戻すという事は、記憶を失う以前の事を思い出すことになるので、彼女達の辛い過去を知ってしまう事にもなりますので……むしろ、記憶が無くても新たな絆を紡いだほうが彼女達は幸せになれると筆者は考えています。彼女自身はそう考えないでしょうが。
レイとカレンは本編中でも良い雰囲気になることが多く、お互いまんざらでも無かったので、切っ掛けさえあれば即座に大人な展開になったでしょう。最終話時点ではまだ居ませんが、おそらく遠くない未来に子を授かる事になると思います。
・カレンのお付きのメイド、リーサさん 年齢???歳
本編のサブキャラクターとして登場しました。カレンの事を『カレンお嬢様』と呼んで慕うお付きのメイドさんです。カレンの設定にある通り、彼女はカレンの本当の母親であり、本来のカレンのお父さんは既に他界しています。
実は彼女は人間ではなく、全く別の世界から転移してきた上位存在であり、ベルフラウと同じく『女神』と呼ばれる存在でした。しかし、神の規律を破ってしまい、カレン共々本編の世界に無理矢理転移させられ、女神の力と記憶すら奪われてしまいます。記憶を失った彼女達を拾ったのは、偶然視察に訪れていたフレイド伯爵でした。
二人を助けると記憶が無い事を知り、子宝に恵まれなかった彼はカレンを自分の養子として育てることを決意します。一緒に倒れていたリーサは彼に救われた事を感謝し、自ら使用人として使ってほしいと懇願して、今の関係に至ります。本編中でも僅かに触れられていますが、カレンと髪の色が同じだったり、老化で少し分かりにくいですが顔立ちがカレンに似ていたりと、リーサがカレンの本来の母親である事は確実です。
本編後、二人が幸せな結末を迎えることを心から願っています。
・サクラ・リゼット 年齢14→20歳 (ただし最終話には登場しない)
外伝作『見習い冒険者サクラと不思議な霧の塔』の主人公であり、本編にゲスト参加という形になりました。彼女の立ち位置は独特で、主人公レイのヒロイン候補から外れており、パーティに正式加入した時期も全体的に少なくなっています。
レイと同様『勇者の加護』を得た”勇者”であり、その戦闘能力は彼女の敬愛するカレンを凌ぐほど。
見た目の可愛らしさと裏腹に、問題行動を起こして周囲をトラブルに巻き込んだり、ダンジョン攻略やバトルが大好きで主人公に挑みに掛かってきたりと、筆者でも制御不能な問題児でもありました。
実際、その戦闘力は作中でも一、二を争い、時期によっては主人公であるレイをも超えたかもしれない。
彼女の設定は本編でレイのハーレム候補から外されると同時に、扱いもどんどん悪化していきましたが、それはそれで『問題児』というキャラとしての側面を強調出来て良かったかもしれませんね。
彼女が何故『勇者』と呼ばれる存在になったのか、そして何故女神イリスティリアが彼女を選んだのかなど、その謎は物語の中で明かされていません。外伝を書き直すつもりは今の所無いので、一生語られることはないかも……。
最終話時点で彼女は登場していませんが、レイ達が結婚したことは便りを通じて認知しており、敬愛するカレンがレイと結ばれたことを快く祝福している優しい子だったりします。本編後は友達のアリスとミーシャと一緒に世界の何処かで冒険してると思います。
彼女達が異性と恋に落ちる姿を全く想像できないのは筆者だけでしょうか?
・アリス 年齢??歳
外伝作『見習い冒険者サクラと不思議な霧の塔』のゲストキャラ。
金髪青眼のお人形のような可愛らしい少女で、サクラとは【霧の塔】で出会って意気投合した友達です。才能に恵まれた優秀な魔法使いですが、あまり目立った活躍はありませんでした。
友達のミーシャと二人でレイと手合わせした時は、奇策を用いてレイを追い詰めますが、戦闘経験の乏しさを見抜かれて簡単にあしらわれてしまいます。同様にレベッカ相手にも大苦戦を強いられて彼女が手加減してようやく勝ちを拾う事ができました。
エミリアと違って才能に恵まれていた故に自身の技術を過信し、実戦経験が少なかったのかもしれません。本編後はサクラと一緒に冒険の旅に出ていると思います。
……作中では全く触れられていませんが、彼女は家庭環境に少々問題があり、それは『見習い冒険者サクラと不思議な霧の塔』の第13.5話『割とどうでも良い余談2』にて語られています。興味のある方はどうぞ。
・ミーシャ 年齢??歳
外伝作『見習い冒険者サクラと不思議な霧の塔』のゲストキャラ。
白髪三つ編みのオドオドした剣士の女の子で、サクラとアリスが冒険者ギルドに訪れた時に出会ってパーティを組むことに。
ゴブリンを見ただけで逃げ出すほどの弱虫で前衛にも関わらずすぐ逃げ出すので、アリスが彼女を狂戦士化する魔法を使ってようやく前衛を務められるという、戦闘面ではかなり問題児。しかしメンタルに問題があるだけで実はちゃんと師匠に鍛えられており、作中では圧倒的格上のレイやレベッカ相手に食い下がる活躍を見せている。
レイ達と出会って色々なアドバイスを受けることで精神的な成長を遂げ、最終的には魔王討伐に参加を決めるにまで至った。以降、これといった出番は無かったものの、本編後にはサクラとアリスと一緒に無理矢理冒険に連れていかれているのだろう。
なお、彼女もサクラやアリスとは別の意味で問題児であり、一言で言えば『ガチレズ』である。
・椿楓(つばきかえで)→ルナ (第596話以降)
年齢15→19歳 (雷龍時代は肉体年齢が停止している)
主人公レイの事を密かに慕う、彼と同じ世界から異世界に転生した儚い少女。転生の切っ掛けは彼女が初登場する時に語られている。
大女神フローネ様によって死後、この世界に転生したのだが手違いで竜の肉体に精神を封じ込まれてしまう。レイと違ってロクな説明も無く、自分が人間じゃなくなっている事にも気付かなかったため、結果彼女は心に消えない傷を負ってしまう。
最初に異世界でレイと彼女と出会ったその瞬間だけは正気を取り戻していたが、それ以降雷龍として行動していた彼女は正確には彼女自身ではない。
レイ達と接触している間だけは彼女の人格が表面的に出てきているものの、その精神は竜の肉体に汚染されており別の人格と化していた。
その為、レイ達が居ないところでは彼女は完全に竜そのものと化しており、魔物や魔獣を食い殺すことにも躊躇が無くなっている。ただし、人間を食料にすることだけは彼女の精神が必死に押し留めていたようだ。
彼女が本当の人格を取り戻すのは第596話『転生、そして』からであり、ウィンドの魔法が切っ掛けで
パーティ加入後、元の世界と異世界のギャップに戸惑う事もありレイ以外の仲間達との若干の確執もあったが、無事に和解して仲間として受け入れられている。特にエミリアとは仲が良く、エミリアは彼女の魔法の才能を見抜いて弟子にすることを決めたようだ。
ドラゴンとしての彼女の戦闘力は非常に高いが、戦闘経験が乏しいのでいざという時に少々頼りない場面が目立つ。しかしレイと同郷の友人ということもあり、彼にとってはかけがえのない友人である。
レイの妹であるアカメとは腹を割ってお互いの辛い過去を告白し合い、お互い本音を話し合える友人となる。
最終話では王宮魔導士となったエミリアの助手として王宮で働いている。彼女の<竜化>の能力は戦闘だけではなく様々な面で役立っている。例えば、街中を巡回する時や逆に街から外へ出る時は彼女の<竜化>の能力が便利で、外敵から国を守るときにも重用されており、今では王都の住民たちにも頼りにされている。
レイとの関係も着実に進んでおり、結婚してからはレイに甘えることが多くなり、最終話では遊覧船で二人きりの際にレイにキスを求めている。本編後、きっと彼女は心の傷も消えて幸せな生活を送ることが出来るだろう。
・ノルジニア・フォレス・リンカーネイン →ノルン 年齢????歳
フォレス王国で出会った少女。
幼い外見の割に妙に大人びた性格で、その出自は謎に包まれている。
実は彼女は1000年前の人間であり、彼女の本体は現在は人の身から神依木に姿を変えている。彼女の今の肉体はエミリアの姉のセレナの秘術<魂の器>によって仮初の肉体を作り出し、一時的に彼女の魂を移し替えた結果である。
レイ達は彼女に強力してフォレス王国にとって因縁の敵と対峙して見事に撃破し、彼女の協力を得ることが出来た。<魂の器>で再び人間としての生を得た彼女だが、長く生きた事で彼女はもはや『神』に等しい存在となり、その力で国の行く末を見守ることに決めた。その後、目を覚まさないカレンを助けるために彼女はレイ達と同行し、彼女とレイの活躍によりカレンは目を覚ますことが出来た。
長く生きた事で豊富な知識と経験を持っており、戦闘以外の面においてはパーティの頭脳として大いに活躍したりしてなかったりする。彼女は戦闘こそ得意ではないが、<失伝魔法>と呼ばれる伝説級の魔法を容易に使いこなす。故に作中では彼女の強さの底が見えていない。
彼女には昔、最愛の弟がおり相思相愛だったことが語られている。
彼女の弟は常人とは比較できない才を持って生まれたせいで不自由な暮らしを強いられていた姉の事を不憫に思い、彼女を国の外に連れ出して自由に生きて欲しいと願っていたが、彼女は万一捕まった時の弟の処遇を案じて、自分の意思を抑えてそれを拒否した。
その後、弟は戦争で命を落とし、最後の瞬間、弟は自分の事を口にしていたことを伝えられ、その時の彼女の悲しみは計り知れない。しかし弟とよく似たレイと出会う事で、彼女の悲しみも少しずつ癒えてきているようだ。
最終話では彼女はフォレス王国の外交の為に国外を飛び回っており中々苦労をしている。本編では伏せたが、彼女もレイに対してのアピールが積極的であり、たまに帰ってくるとレイに甘えることが多くなり、その時は大体一緒にお風呂に入って同じベッドで寝て二人きりで幸せな時を過ごしている。
また、神依木になる前の彼女の本来の姿は大人の女性であり、一度その姿をレイとエミリアの前で見せた時は、カレンやベルフラウなどの絶世の美少女と普段から接しているにも関わらず、レイは彼女のその姿を見て一瞬で心を奪われてしまうほどの美人だった。エミリアもその美しさには強く嫉妬するほどである。レイと二人きりの時、彼女はその姿でレイに接することが多く、奥手なレイすらそんな彼女の大人の色気にたじたじになっている。
・桜井凛 (さくらいりん)→アカメ 年齢15→21歳
魔物を束ねる魔王軍に所属する魔軍将の一人。その正体は転生したレイの双子の妹『桜井凛』。
彼女はとある理由で母親である桜井美鈴の胎内から転移して異世界に転送されてごく普通の村の夫婦に育てられた。しかし、その村が魔王軍の襲撃に遭い村は全滅し、彼女自身は魔王軍の手によって連れ去られてしまう。いつ殺されるか分からない彼女は死の恐怖で心が病んでいたが、ある日、魔軍将の一人にとある真実を告げられて、否応なく協力せざるおえなくなった。
この事は作中の第865話『アカメの過去』に彼女視点で語られている。また彼女が転移する経緯も、第842話『ベルフラウの告白』にて語られており、そちらを読み直す事をお勧めします。
真実を知ったことでレイ達と敵対するのを止め、魔王軍を離脱すると口にして彼の前から去る事になる。が、内心では実の兄のレイの事を心配しており、去って一瞬姿を消しただけで、その後ずっと後ろから付いてきていた。
魔王を倒した後は、自分とレイが一緒に居る姿を人間に見られてしまうとレイに迷惑が掛かると思い、彼らから再び姿を消す。しかしその後、彼女は彼の事が忘れられず、レイの前に姿を現す。
その後、レイに説得されて正式にレイの妹としてパーティに加わることになる。その時にルナと腹を割って話し合い、彼女にとってレイ以外の親しい友人となった。
なお彼女はレイの事が兄として大好きであるが、恋愛感情があるわけではない。彼が結婚する時も純粋に祝福しており、それはそれとして兄を慕う自分を蔑ろにしてほしくないため、結婚式に自分も参加するとんでもない行動力を併せ持つ。レイも彼女の事を気に掛けており、最終話以降もきっと仲の良い兄妹として幸せに暮らしているだろう。
女神様といっしょ! ノノノ @nonono5151
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