令嬢の心境が手に取るように分かります。

優しく芯が強い令嬢が魅力的。自分と同じ境遇の少女を助けるなど、読んでいてその優しに惹かれてしまう。
しかも、ギャップに弱くイメージと違う騎士団長と恋に落ちる。そこに言葉がいらないほど、愛が伝わってくる作品。

物語自体は、令嬢視点(一人称)で書かれており、感情移入しやすくなっている。
ただ、若干であるが地の文に違和感を感じてしまう。たとえば、第4話の冒頭部分。『少女に目線を合わす』と『しゃがみこむ』が重複していると思う。
第3話までで、令嬢の優しさが描写されているのだから、腰を曲げて目線を合わせるとは考えにくいかな。

それと、比喩をもう少し使った方が想像できて楽しめると思います。

最後に、好き嫌いが別れるのですが、読点の感覚が少しばかり短いと感じました。短いとそこで一瞬止まってしまうので、せっかくの描写が半減してる気がします。

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