ワイン好きの方、必見!
オーストラリアの大地で育まれた食べ物、飲み物、そして人を描いたエッセイです。
身近なところで命が食べ物に変わり、神の血と融合し、再び大地を耕す手足となる。
パッケージに封じ込められることなく、そこには野生との生身のやりとりがあります。
身体を酷使したり、厳しい環境に晒されたりした挙句、得るものが満足に無いこともあるでしょう。でも自然界から抽出したワインと共にマリアージュを探す。それは凝縮された生と言えます。
神の血に溺れているのか?
いや、きっと『たゆたえども沈まず』。ゆったりと舟を漕いでいるのです。
フランス編もあるようなので、その系譜も辿ってみたくはありませんか。
生きていれば一度くらい、自分の好きな事をとことん追求してみたい衝動にかられますよね。
でもたいていは、『~ねばならぬ』に阻まれて、なかなか一歩が踏み出せません。
こちらの作者様は、そんな足枷を物ともせず、魅了されたワインの世界へひたむきに走り続けます。
そこで出会ったのは、真剣に自然と向き合いながらモノづくりに励む、匠の姿でした。
こちらのエッセイの前日譚は、同じ作者様の『神の血に溺れる』と言うエッセイに書かれており、合わせて楽しむと世界が更に広がりますよ。
あなたも是非、濃厚なワインの香りと滋味溢れる料理のマリアージュをご堪能ください。