第10話 ウイスキー
透き通る黄金色の液体が注がれた底の分厚いグラスの中に、大きめの氷が一つ、涼し気に浮かんでいる。
ずっしりしたグラスを持ち上げると、氷とグラスがぶつかってコロンと涼し気な音を立てた。
グラスを口元に近づけると、芳醇で爽やかな香りが、鼻を通り抜ける。
口に、滑らかな液体が流れ込んできた。
冷たく、口当たりの良い液体がもたらすひんやりとした感覚。
ライ麦や大麦の豊かで濃厚な味わいを口の中でじっくりと転がしてから、喉の奥へと流し込む。
液体が、食道を流れ落ちていく。
濃いアルコールが、体の芯を焙るように熱した。
ただ酒を飲むシーンのみを全力で書いた。 曇空 鈍縒 @sora2021
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