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現金至上主義

デジタル技術が発展しキャッシュレスが普及しつつある今日、現金の存在価値は日に日に下がりつつあります。

おそらくあと数十年もしないうちに、ほとんどの支払いがキャッシュレスで行われるようになるでしょう。

確かにキャッシュレスは便利です。支払いを素早く終えることもできますし、多額の現金を持ち歩きながら盗難のリスクに怯える必要もありません。

ですが私としては、キャッシュレスよりも現金の方が優れていると考えています。

その理由は、主に二つです。

まず、キャッシュレス決済には電子機器とインターネットが必要になります。ですが、そのどちらも確実に機能する装置ではありません。

災害などで電気が途絶えたりサーバーがサイバー攻撃を受けたりすれば、使用できなくなってしまいます。

その時、もし全く現金を持っていなければ、しばらくは食事を手に入れるのにも困ることになるでしょう。

次に、キャッシュレスでの取引には、カード会社などの第三者が間に入っています。

基本的にカード会社は信用できることが多いので、これは犯罪被害のリスクを減らすという目的に限れば有効です。

ですが近年、犯罪被害と同等以上に大きな問題が台頭しつつあります。

それこそ、主に一部の過激な政治団体が主導している『自分たちの思想に反する文化』を排除しようとする動きです。

この動きは、国際社会で急激に拡大しつつあります。

なにしろ、普通に流通している漫画やアニメすら、規制しようとする動きがあるほどです。

そして、その動きには(全てではないですが)複数の電子決済サービスが参加しています。

具体的には、そういった創作物を販売しているウェブサイトに対し、電子決済サービスの提供を停止するなどの方法が使用されています。

当然ですが、クリエイターも仕事なので、金が得られなければ、創作活動を続けることができません。

それらの規制は、文化全体の衰退を招くでしょう。

その時、力を発揮するのが現金です。

現金での支払いは第三者が間に入らなくても可能なので、電子決済サービスなどによる合法コンテンツへの規制が敷かれたとしても、商品を正しい支払いで入手することが可能です。(余談ですが、ブロックチェーンのデジタル通貨にも、こういった側面があります)

確かにキャッシュレスは便利ですが、支払い先の制限を受けやすく、また災害に弱い通貨でもあります。

だからこそ、私はキャッシュレスが拡大していく現代でも、現金に勝る支払い手段はないと考えています。


駄文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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