あとがき~読者の方々に感謝を込めて
『ナゼか日本でラグナロク~神狼の力を得た僕は神々へ反逆の刃を突き立てる』を最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
最後の最後まで、悩みつつ試行錯誤を繰り返して出来上がった作品ですが、なんとか完結まで持ってこられたのも、読んで応援していただいた読者のみなさんのおかげです。本当に感謝しています。
今回の『ナゼか日本でラグナロク』は、前回書いた作品が「異世界転移モノ」だったので、今回は「現代モノ」を書いてみたいと思って構想した作品でした。
まあ、「現代」と言っても「現代ファンタジー」モノになってしまいましたが。
真っ先に頭の中で描いたイメージは、普通の高校生が両手に銃を持って無双するという絵で、これが一番最初のとっかかりになりました。
そこに、フェンリル──昔書いた短編で、フェンリルが高校生に転生してという話がありまして、そこから主人公にフェンリルをかぶせることを持ってきました。
北欧神話の中でもフェンリルって、もっとも
それで、主人公の
あえて、個性を出さないように書いてきましたので、状況に流されているだけの優柔不断な少年に見えてしまうかもしれません。
家族についても結局触れられませんでしたし、もうちょっと深掘りしてあげるべきだったかな、とも、終わってしまった今ですが、思っていたりもします。
ただ、それでも芯の強さと、守りたいモノに関するぶれなさは表現できたかなとも思いますので、これはこれでアリだったかなと。
続いて幼馴染みのユーリと
この二人は誓矢以上に、もっともっと書いてあげるべきだったと、少し反省しています。
沙樹なんかは、途中行方不明になっちゃってますし。
あと、ユーリについても吸血鬼設定をもっと活かしてあげたかったという思いと、なんといっても、シーラちゃん!
妹のシーラに至っては、最後の展開の都合上、思いっきり
いや、本当にもっと書いてあげたかったという思いが後ろ髪を引っ張り続けているんです、はい……
次は、チームフェンリルこと
実は、彼らは最初の構想では、なんと誓矢たちと敵対する設定でした。
強力な力を持つ誓矢に嫉妬、対立するクラスメイトっていう立ち位置ですね。
でも、話を実際に執筆していくうちに、そこを霧郷がゴソッと持って行ってしまったのと、あとは、誓矢が孤立していくことの寂しさに同情してしまった流れで、光塚たちが誓矢をフォローする役割を担うようになりました。
それと前回書いた話が、クラスメイトたちとの対立モノだったので、今回は、信頼できる仲間的な扱いにしてみたかったという思いもあります。
──で、それはそれで、実際に誓矢にとって大事な存在になると、新たな危機が彼らを襲うようになります。
それが、誓矢の選択に対する代償──死亡フラグだったりしまして。
実際、執筆前に作成するプロットの段階では、特に光塚くんは三回死亡しています。最初は
ちなみに、一番の見せ所はベース・プロメテウスへの誓矢たちの救援が間に合わないという展開で、神々と怪物たちの大軍を前に壮絶な戦死を遂げるというエピソードがありましたが、無事、お蔵入りになりました。
これも、誓矢たちの頑張りで回避した架空の未来のお話ということになったんだと思います。
あ、ちなみにスズネとヤクモに関しては、逆に予定よりも出張ってきたキャラだったりします。アイツら、良いところで自己主張してくるカンジで、見事出番をゲットしたというカンジです。
こうして後書きをまとめていると、本当にアレも書いておきたかった、アレを書き忘れていたと、次から次へと頭に浮かんで未練が尽きないですね、本当に。
それでも、こうして読者の皆さんにお届けできた物語が全てですので、お一人お一人が感じたこと、それを大切に受け止めたいと思います。
また、最後に少しでも読んだ価値があった、面白かったと思っていただけたら、★評価やレビューなどをいただけると今後の励みになります。ぜひ、ご検討ください!
さて! せっかくですので、今後の予定についても少しお知らせさせていただきます。
今回の完結にあわせて、次回作の準備もボチボチとはじめています。
次回は初心に返って、異世界ファンタジー再びという形で考えています。
前に「異世界クラス転移」を書いたので、今度は「異世界転生」ジャンルで書いてみようかなと。
大雑把な内容ですが、「王国の悪役宰相の末子に転生した少年が独立国を立ち上げる戦記モノ」を考えています。
いわゆる「ざまぁ」や「追放」といった要素も入ってくると思いますが、それだけに拘らず壮大なストーリー展開を実現できたらな、と、あれやこれやと構想を練っています。
あと、もう一点。2月1日から開催されているカクヨムさんの『「戦うイケメン」中編コンテスト』にも別の作品で応募しています。
こちらは「異世界転移モノ」で、異世界に召喚された平凡な大学生の主人公が、同じように他の時代や世界から召喚されてきた悲運の少年たちとともに、魔王や現地の勇者たちと戦ったりする戦記モノ──の導入部分(みんなが集まるまで)になります。
もし、興味があったら読んでいただけると幸いです。
それでは、長々となってしまって恐縮ですが、このあたりで締めさせていただこうと思います。
本当にホントの最後までおつきあいいただき、本当にありがとうございました。
今後も、新しい物語を書き続けていきたいと思いますので、ご縁がありましたら、引き続き応援の程よろしくお願いいたします!
ナゼか日本でラグナロク〜神狼の力を得た僕は神々へ反逆の刃を突き立てる 藍枝 碧葉 @a_aieda
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