クラスメイトたちに討伐されかけました。でも、負けずに反撃しちゃいます!
「なあ、頼むよ! 元はといえば同じクラスメイトだろ──!」
「おねがい、命だけは助けて! あたしは最初から革命とかイヤだったのよ──!」
王城のバルコニーから見下ろせる王都の中央広場に引き出される、同世代の少年少女たち。
その全員が口々に助命を嘆願すべく、声を張り上げている。
だが、僕は──いや、僕たちは一切聞く耳を持たない。
オマエたちが革命と称してやってきたことに対するこれが報いなんだ。
○
──僕、竜宮 聖希(たつみや いぶき)は、普通の高校生活を送っていたが、いつの間にか中世ファンタジー風異世界に転生していた。
その世界での僕は、冷血宰相と恐れられる、いわば《悪役宰相》の息子としての生を送っている。
親友でもある王子とともに、この国の改革に向けて動き出そうと誓ったその時、突如、革命が勃発し、国が大きく割れてしまう。
そして、革命軍に囚われた僕は驚愕の事実を知る。
それは、革命を起こした少年少女たち──彼らも僕と同じように転生した同じ高校のクラスメイトたちだったのだ。
革命軍のクラスメイトたちは、革命裁判と称して、冷血宰相の息子で大貴族の一員であると言うことを理由に、僕の大切な人たちを奪い去り、僕自身を底辺へと突き落とした。
絶望に打ちひしがれる僕。
だが、同じ境遇の幼い貴族の子供たちとともに、復讐を心に誓う。
過酷な強制労働からの脱出。
辺境の領地の奪取。そして、領地経営。
革命軍との駆け引きと戦争。
父、冷血宰相との確執。
さらには隣国の巨大帝国の介入。
まさに、波瀾万丈の日々が僕たちの前に立ちはだかる。
それでも、僕は絶対にやり遂げる。この国の改革と──復讐を。