第5話 嫉妬
「よ!君やるねー」
と後ろから声をかけてきたのは優子先輩だった。
「うわ!びっくりした!てかなにがですか??」
「今日は君の彼女の事をフル無視して私とずっと話しているって言うことにだよ!」
そういえばれなと今日は話してない気がしたけどそれにいったいなにがよかったんだ?
「おやおや噂をすれば君の彼女の登場だよ」
と優子先輩が言い振り返ろうとしたら腕を誰かに組まれた。
れなだ。
「ちょっと優君!今日無視してたよね?!しかも他の女と喋ってばっかだし!」
いやいやどの口が言ってんだよ
「お前が浮気!」
と言おうとした瞬間優子先輩に口を抑えられた。
「れなちゃん?だっけ?大丈夫だよ。彼には文化祭の手伝いで案内してくれていたんだよ」
れなが警戒しながら「案内?」と聞き返すと、
「そうだよ。今回の文化祭は大仕事だからね。それに彼女にビッグサプライズもしたいって張り切っててね、それも含めて手伝ってたんだよ。」
「サプライズ?!」
と れなが目を輝かせてこちらにきたので
「そ、そうだよれなのために準備してたんだよ」
と言うとれな嬉しそうにしていた。
「じゃあれな用事あるから先かえるね!」
と帰って行った。どうせ浮気相手と遊ぶんだろと思った。
「なんであんなことを?!」
「いや、ここで浮気の事を言ってもシラを着られて終わりだよ。それに文化祭のサプライズは本当だけどね。」
「え!?どういうことです?」
不思議そうに聞くと優子先輩は自慢げに
「ふっふーん!後2ヶ月後の文化祭で浮気の事をバラして彼女をどん底に突き落とすのだよ!」
「どうするんですか?!どん底って」
「我が文化祭には毎年恒例カップルラブラブ審査があるだろう?そこであえてれなちゃんとその浮気相手にペアを組ませて証拠をばら撒くんだよ」
なるほどその手があったか!
「それならどん底に突き落とせますね!」
「だろ?お姉さん賢いからなー!」
と自慢げに言ってきた。
「では作戦会議も含めて今からショッピングモールに行くぞー!」
やっぱりあなたは嘘を付くの下手ですね。 @yuya3645
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。やっぱりあなたは嘘を付くの下手ですね。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます