第18話

俺はふたり分のお金を置こうとしたけど、

マスターはそのお金を受け取らなかった。


「今日のお代はいいからさ。二人でデートでもなんでもするのに使えば?」


「...ありがとうございます」


俺は差し出したお札を財布にしまった。

その後。

店を出ると。

ヒナタがはるか彼方にいた。


なんか、イケメン風の男に囲まれてる。


大急ぎ走った。


ヒナタは美少女だから。

よく、ナンパされて困るんだよね。って

俺に話してくれたことがあった。


「可愛いねー、どっか遊びに行こうよ?」


俺とは比較にならないほどの好青年。


完全に俺、その男に負けてると思うんだけど。


取り敢えず、ヒナタの肩に手を置き、

俺は言ってやった。


「あー、おにーさん、俺の彼女に気安く声かけないでくださいね」って。


ヒナタがこのあと。

顔真っ赤にして。


俺のこと、滅茶苦茶抱きしめてきて。


キスもしてきた。


その、好青年風の男は、

「んだよ。人前でやんなよバカ」っていう捨て台詞を残していなくなった。


それからヒナタは言ったんだ。


「キスとハグを今、一気に済ませたから、

次はその先の...てか、今夜は裸の付き合いね!!」

「私、脱いだら凄いのよ?結構、いいプロポーションしてんだからね?あ、いま、脱がせてみたいと思ったでしょ?ね?」


「う、うわぁ...!」



そのことばに。

今度は俺が。


顔真っ赤になって悲鳴をあげたんだな。




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嘘告白100人目に美少女幼馴染がやってきたんだが、どーせ、嘘告白だから断ってやったら 幼馴染が盛大に病んだ。 雲川はるさめ @yukibounokeitai

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