解説

答え合わせしたい方はどうぞ































・彼女はこの街の雪、すなわち悲しみそのもの。彼女が悲しみを背負っているわけではない。あくまで意志を持った概念。

・主人公が彼女に出会ったのは、彼がその悲しみを一身に背負っていたから(いじめられていた)故に主人公は最後まで殺されなかった。主人公はこの街全体から嫌われている。

・主人公は心の奥底で、町の人間への復讐(ここでは町の人間を殺すこと)を願っていた。

・主人公は最後に彼女=自分の悲しみを否定してしまう

・彼女の目的はいわば復讐の代行で、嘘をついたのは、主人公に彼自身の願いを悟らせないため。それを一番望んでいたはずの主人公がそれを暗に否定したため、悲しみ=雪だけがこの街に残った。

・目を覚ました主人公は復讐を望んだことを後悔するがそのナイフと彼女の残骸を目にする。それは彼女が主人公に自らの力で復讐させるためのものだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕は、僕の雪を手放す 神崎郁 @ikuikuxy

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ