恋人と分かり合うことの難しさ。彼女を救い出そうとする純愛ストーリー。

 二十話読了しました。
 本作品は穏やかな時間の流れから始まり、まったりが続くのかと思いきや物語は足早に動き始めます。
 優しさとは何か。恋人同士が理解し合うこと。ひいては対人関係の難しさを考えさせられる内容となっております。
 主人公視点で語られるのは一途な恋物語でありますが、言葉の重みを感じずにはいられません。なぜなら、彼女を想う主人公の言葉は時として齟齬をきたしてしまうのですから。
 ただの恋愛小説とは異なり、好き嫌い以外の部分がよく描かれています。意外な人間関係も発覚し、これから先が楽しみな要素となっています。
 更には印象深い台詞回しによって読者を飽きさせません。オススメの作品です。
 願わくば主人公の切なる想いが彼女を過去から救い出してくれますように。

 

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