第5話

それから数年後、


こんなに美味しい料理を、お互いの村だけで食べるのはもったいない。

もっと他の地域の人にも食べてもらおうと言う話が

狐の村と狸の村の合同会議で出てきました。


そこで二つの村は力を合わせて、他の地域にも売り出すことを決めました。


長い長い時間をかけて、他の地域に届けるための準備は整いました。


あとは自分たちの商品の名前を決めて器を決めるだけとなりました。


「このきつねうどん、なんと言う商品名にしようか…」


それを聞いた狸はこう言いました


「あの日、赤い器に入ったきつねうどんはとても見栄えが良かった

あれにあやかって、『赤いきつね』なんてどうだろう?」


狐達はその提案に賛同し、大喜びで商品名にそれを採用した。

そうして立ち去ろうとした狸達に、狐達は提案します


「君達の商品も名前をまだ決めていないなら『緑のたぬき』なんてどうだろう?

あの日、緑のはっぴを着て蕎麦を作ってる君たちはとても輝いていたよ」


と。


狸達はその言葉に照れながら『それはいいね〜』と喜び、

商品名を『緑のたぬき』と決めました。


こうして赤い器に入れたきつねうどんは『赤いきつね』として

緑の器に入れられた蕎麦は『緑のたぬき』として他の地域で販売が開始され

あれよあれよと言うまに大流行しました。


これにより、狐と狸達はさらに仲良くなるのでした。


めでたしめでたし。

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狐の村と狸の村の名物合戦!-仲良くなれるかな?- つきがし ちの @snowoman

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