呪縛持ちは平和を望む〜スキルが禁忌の呪縛だったので国外追放されたけどその呪縛最強につき無双する。英雄になったけど国に戻るつもりはないよ?〜

至って普通の貴族の家で育ったグレイ。

求めるスキルも普通。

この世界には恩恵の日と言い成人した15歳の日に創造神フェルマ様から恩恵という名の"スキル"というものを授かる。

スキルによって将来の職業が決まったりする大事な物だ。

グレイは平穏に暮らす事ができればスキルなんかどうでもいい、そう思っていた。

恩恵の儀式が始まりシェラがスキルを授かる番がやって来た。

シェラが授かったスキルはこの世界では聖女すらも超える存在の大聖女にもなりうるスキルであった。

彼女はとても喜んだ。

そしてとうとうグレイの番が来た。

創造神フェルマ様に祈りを捧げると何かに縛られた感触がした。

目を開けると神官がグレイを恐れる様な目で見ていた。

そして神官から告げられた俺のスキルはこの世界では"禁忌"である【呪縛】だったのだーー。