第9話 人生とは、うまく行かないものですな

私は入学式が終わって次の日からいじめられていた。


理由はわからないけど、靴箱にゴミが入れられていたり、なんか臭いティッシュが机の上にあがってたり。


一年生の頃の先生にも相談したんだけど、仲良くなりたい人のコミュニケーションだって言われて相談にすら乗ってもらえなかった。


だから私は耐えた。


けど……限界が来てさ。


気がついたら保健室にいたの。


「保健室で今の担任の先生が保健室で授業を受けてもいいよ、って言ってくれたから保健室登校にしたの」

「なるほど。同じことを聞くかもだけど、心当たりとかはないんだよね?」

「うん。次の日からだったからね」


そっかー……あっ!


「そーいえば、さっきグループLOINって言ってたけど、月乃と黒宮は去年おなじクラスだった、という認識で大丈夫か?」

「そうだね」

「じゃあ、やりそうな人とかいたか?」

「う〜ん、わからないよ。ごめん」


希望の光だったのになぁ。


※※※


黒宮にこの部活の前身の話をしていると昼休みの終わりをチャイムが鳴り、黒宮は保健室に戻ろうと席を立つが、俺は待ったをかけ、口を開く。


「黒宮、明日の昼もきていいぞ?」

「え?私がいることで2人に迷惑がかかるかもしれないのに?」

「んなもん気にしないがな。といか、その方がありがたい」

「え?」

「こっちの話だ。まぁ来たかったらでいいから」

 

俺が言い終わると黒宮はペコリとお辞儀をして部室を出て保健室に向かう。


俺も教室に戻ろうとしたのだが……。


「ナンパはダメ、ゼッタイ!」


月乃の誤解をときながら教室に戻ることになった。


はたからみたら浮気をしたと彼女に疑われた彼氏という、バカップルの構図だったと思う。

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通称:ギャルゲー愛好会がボランティア部になったけどギャルゲーはプレイします!? 猫と犬が好き @nikuoisi

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