第2話 始まる恋の物語。

3年生になってから随分時が過ぎていた。


私と、花菜と、志乃。

3人で毎日を一緒に過ごしている。


花菜「タイプとかあるー?」

私「んーーーーー。ギャップがある人かな」

花菜「あ〜〜」

私「ギャップが凄い人だと、簡単に惚れちゃうかもしれない笑」

花菜「えええ〜、さすがにそれはない!笑笑」

志乃「笑笑笑」


花菜は恋バナをするのが好きで、私もよくそれにのっている。楽しいし。

他愛もない会話をするのは大好きだ。

そんな些細な時間を大切にしたいと思ってる。


ただ、

私は未だに志乃の事を怖いと思っている。

一人でいるときのあのオーラ、あの顔。

達筆で大人びた字、塩対応で理想が高い。


花菜「志乃はなんかないのー?」

志乃「えー、めっちゃかっこいい人じゃないと惹かれないかな」

私「いや〜、なかなかいないよそんなイケメン、テレビの中じゃあるまいし」

志乃「笑笑笑笑笑」


私は、1つ気付いた。

志乃はこんな性格だけど、話してると私の言うことによく笑ってくれるのだ。おもしろいくらい。


私「めっちゃ笑うじゃん笑笑 そんな面白かった?笑笑」

志乃「よく考えればそうだなーって思って笑」

花菜「笑笑笑笑」


陽気にあはは、と笑う志乃の笑顔は無邪気で、とても可愛らしい。

ギャップあるな〜と思いつつ、その時は一緒に笑った。





それ以外でも、私は毎日一緒に過ごしていく中で気付いた事が沢山あった。


一人でいたら話しかけてくれる。

休んだら時間割を何も言わずに送ってくれる。

面倒見が良く、準備を手伝ってくれる。

髪がボサボサになっていたら、無言で直してくしでといてくれる。

怖いオーラが出ていると思えば、あっという間に可愛らしい無邪気な笑顔に変化する。


この子は、ギャップがすごい。

優しさを凄く持っていて、他人を思いやることが出来るし、心配してくれる。






毎日一緒に過ごして、



知らない姿を知る度に、



私はだんだんこの子のことを、



"すっごく可愛い" と



思うようになった。

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トドカナイ @Gakusei_18

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