書き手のための「目」の養生

カイ艦長

書き手のための「目」の養生

 現在、小説を執筆していて「目」を酷使されている方。多いと存じます。

 私も乱視の近視であまり「目」がよいとは思っていません。


 しかし中学以来、とくに悪くもなっていないのです。


 そもそも私はディスプレイがCRTブラウン管だった頃からパソコンを使っていました。つまり目のダメージはほとんどの皆様よりも大きいのです。


 それでも視力が中学生のときほど悪くなってもいない理由があります。


 「目」の養生をしっかり行なっているからです。



 現在のパソコンはLED液晶パネルがほとんどではないでしょうか。

 バックライトも蛍光管ではなくLEDライトです。

 以前に比べて遥かに目にやさしくなりましたが、それでも長時間見続けるのはオススメ致しません。




オススメポイント(1)

 できれば1時間に5〜10分はディスプレイから目を離すべきです。


 とくにその時間に水分を多めに摂ってください。

 液晶ディスプレイを見続けていると、ほとんどまばたきをしなくなります。

 その結果ドライアイを発症して、目がどんどんかすんでいく。

 かすんでくると今よりも近くでディスプレイを見ようとするので姿勢を崩す。

 この悪循環を避けるために、1時間に5〜10分はディスプレイから目を離すべきなのです。

 また水分を多めに摂ると、1時間後くらいでトイレに行きたくなります。

 つまり自動的にディスプレイから目を離す時間が作れます。




オススメポイント(2)

 遠くを見るべきです。


 小説を執筆していると、目のピントが近いところで固まってしまいます。

 できれば10分に1回は遠くを見るべきです。

 それが難しいならディスプレイから目を離しているときに、窓の外を見ましょう。

 できるだけ遠いほうがよいので、月や星、遠くの森や高層ビルなどを目印にして見るようにするだけでも、ピント調節機能を司る毛様体筋をストレッチできますよ。




オススメポイント(3)

 PCメガネを使うべきです。


 現在メガネを使っていない方も、PCメガネを使うようにしてください。

 とくに「ブルーライトカットレンズ」を用いているものを使用しましょう。

 お聞きになった方も多いと存じますが「ブルーライト」は網膜に多大なダメージを与えます。

 網膜がダメージを受けるとかすみ目になります。視神経に入ってくるデータがボケるのです。

 これが原因で、脳が「くっきり見える位置で焦点を結ぼうとする」ので目の筋肉を酷使してしまうのです。

 これが眼精疲労に繋がり、視力の低下を招きます。

 ですので、現在メガネをかけていない方でも「ブルーライトカットレンズ」の入ったPCメガネをオススメします。

 もしメガネを使っている方は、少々値段は上がりますが「ブルーライトカットレンズ」を使った視力を調整するメガネを新調してください。

 「ブルーライト」を甘く見てはなりません。


 また、パソコンに「ブルーライトカット機能」が付いている場合、執筆中は必ずオンにしましょう。液晶ディスプレイが「ブルーライト」を発しなければ、それだけ長時間ディスプレイを見ていられます。




オススメポイント(4)

 目が疲れたと感じたら、冷やすべきです。


 ドラッグストアに行くと、冷凍庫に入れておくと長時間患部を冷やしてくれる「氷嚢」のような商品が売っています。昔は商品名の「アイスノン」と呼んでいました。それをふたつ以上買ってください。

 「ブルーライト」で網膜がダメージを受けます。そのダメージは炎症を引き起こすのです。

 そして炎症が起きたら「冷やす」のが鉄則です。

 1時間に5〜10分ほど目を離すときにそれを目に当てて毛様体筋や眼筋、さらに炎症を起こした網膜を冷やして休めるのです。

 「アイスノン」を外したとき、世界がくっきり見えることに気づくはずです。




オススメポイント(5)

 目を温めるべきです。


 ちょっと待て。ポイント(4)で「冷やせ」と言ったじゃないか。

 はい、冷やすのは正しい養生です。

 しかし冷やしてばかりではなりません。

 炎症は冷やすと治まります。

 しかし筋肉は冷やすと固まってしまうのです。

 筋肉が固まってしまうと動きを阻害し、余計に筋肉を酷使するようになってしまいます。

 そこでまず「冷やして炎症を治した」ら、筋肉を温めて動きがスムーズになるように「目を温める」のです。

 今はUSBケーブルで温める「ホットアイマスク」が売られていますので、それを購入するとよいでしょう。蒸しタオルやドラッグストアで売っている「保温アイマスク」でもよいのですが、コストパフォーマンスでは繰り返し使える「USBホットアイマスク」がまさります。

 「USBホットアイマスク」は1セット5分から15分ほどですので、冷やしたら毎回やると執筆の効率が落ちます。ですので3時間執筆したら1セット温めるようにしてください。

 また寝るときも、まず「アイスノン」で目をじゅうぶん冷やして、そのあとに「USBホットアイマスク」をかけて寝るようにしてください。

 これだけでも翌朝には目が快調を取り戻します。


 もし日中に執筆していて、太陽が照っていたら、目を閉じて太陽の方向を3〜5分向いてください。

 天然の「ホットアイマスク」となって毛様体筋や眼筋を温め、血流をよくしてくれます。

 ただ直接太陽を見ないでください。

 必ず目をつぶり、まぶた越しで太陽の暖かさを感じるだけでよいのです。




 できれば、ディスプレイを長時間凝視しないことが、最も有効な「目」の養生です。

 しかし、私たちは趣味でも将来を懸けてでも、小説を書くためにディスプレイとにらめっこしなければなりません。


 だから、正しい「目」の養生を知って、眼病が悪くならないようにしながらパソコンと向かい合うべきなのです。




 以上を守れば、必ず「目」の症状は改善します。

 これからも長く付き合っていく「目」です。

 たいせつに使っていきましょう。



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