プロット
高校生の光(ひかる)は帰宅部だったが、小学校からの親友(ダチ)の夕日(ゆうひ)に連れられ、学校の端っこの教室「地球部」に勧誘される。
「地球部」は四人と少ない部員で活動しており、「地球を観察する」をモットーにしていた。地球にいるのに不思議なことをしていると思い、断ろうと思ったが、夕日の必死のお願いに負け、しぶしぶ加入した。
クラスメイトで浮いた少女、闇(やみ)と夕日と一緒に「地球」のことを調べに周る。
親から決して開けるなと念入りに注意された扉を夕日と闇によって開けてしまう。親の誓を破ったことに酷く後悔するが、夕日と闇にそそのかされた先には、宇宙空間が広がっていた。
地球だと思い込んでいた光だったが、実は宇宙船で、地球はこれから帰る場所だということが先輩の日暮(ひぐらし)によって知らされる。
日暮先輩は古い書物を呼び始める。
「遥か昔、人類は地球を捨て長い旅に出た。それは長く長い旅で、七世代は過ぎ去ったほどだ。
人類は懐かしき地球のことが忘れられず、「宇宙船」を「地球」だと思うようになり、昔の資料から地球という仮想空間を作ることに成功した」
日暮先輩は、本当の地球を誰よりも知るために「地球部」を結成した。数少ない少年少女だけが慣れるといわれている「宇宙飛行士」になることを誓い、僕たちは本当の地球を見るためにまずは「宇宙船」を手に入れることから始める。
地球だと思っていたら宇宙船のなかだった 黒白 黎 @KurosihiroRei
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