第5話





皆が席に着くと先生が、




「机に置かれている課題をやってください。分からないところは友達にきくか教師に聞いてください」




開くととてつもなく簡単だった。五分で解いた。暇だから寝ることにした。数分後に先生がきた。




「なんで寝ているんですか?分からないなら聞いてと言いました」




「いや、終わってます」




「嘘、まだ十分しか経ってない」




「それでも終わってますから」




確認してもらった。




「本当に終わってる」




「動くな!」




後ろを向いてみた。この学校関係者じゃない。




「お前らはいいよな。ペアで組めるからエッチだってできる」




「関係者以外は立ち入り禁止」




「ドン」




また軍用魔術かよ。めんどくさい。また犠牲者が出たよ。先生一人が胸を貫かれた。【ライト・スピリット】であった。確か雷魔術の中級軍用魔術だったはず。




「女子、俺たちのところに来い」




「何人だ?」




「そんなの決まってる全員だよ」




胸元に手を入れて通信用魔石に触れて、




『ココア』




『ん?』




『できるだけ小さい声で頼む』




『ん』




『今、こっちの状況は?』




『全く』




『男性が二人侵入、一人多分、死亡』




『どうするつもりだ?』




『さぁ?バレそうだから切るな』




『了解』




どうするか寝たフリをして考えていた。徐々に犯人の周りに女性が集まっていた。机を避けて男子は前の方に寄せられていた。




「誰も動くな。誰にしようかな?」




「君に決定」




「君もおいで」




服を剥がれた。早速犯され始めていた。なんか気持ちよさそうだった。僕はどんな魔術を使ってもバレない結界を展開することにした。腕輪に魔力を流し込んで数日前に新しく入れた固有魔術を起動した。【史跡の神殿】である。




この部屋全体に展開させた。いつでも反撃できるように、次々に犯していた。ついにカナの番が来てしまった。




「ヤダ。やめて」




「いいじゃない」




「嫌よ」




仕方ない。一応、俺の嫁だから助けてやるか。胸元から拳銃を抜いて撃った。




「きゃあああああ」




「誰だ」




「僕だけど?」




「死ね。ドン」




「ジン。避けて」




「大丈夫だよ」




腕輪に入っていた結界魔術が発動した。それによって守られた。




「なんで効かないだよ」




「どうしてだろうな?」




「死ね。ドンドンドンドン」




連続で打ってきたせいで結界が壊れた。




「うふふふ」




「来いよ」




「ドンドンドンドン」




現役時代に溜めた魔力を使って結界が展開された。




「どうして効かないだよ」




「どうしてだろうな?」




「クソ」




「なら反撃ね」




魔力を通して雷魔術を起動した。一番基本的な魔術である。【サンダー・シリット】雷魔術の中で一番弱い魔術である。




痺れて動けなくなった。




「すげぇ。犯罪者を仕留めるなんって」




近づいて鞄から紐を出して縛っておいた。一応、止血をしておいた。殺さない場所を選んで撃ち込んだから死ななかった。威力だけで気絶させた。




「大丈夫?」




「うん。大好き」




「ああ」




「大丈夫ですか?」




「うん」




「なんでその状態で大丈夫なんだよ」




「私、エッチ好きですから」




「あっそう」




気絶している子も居たから死んでないかを確認しておいた。




「一応、生きてはいるな」




「そっか」




『ココア、制圧したよ』




『わかった。先生を連れていく』




『保健の先生も頼む』




『わかった』




「誰と話しているの?」




「ココアだよ」




「どうやって?」




「それは秘密」




「いいじゃん」




「ダメ」




【史跡の神殿】を解除しておいた。




「フゥ」




その後、ココアと教師たちがきた。後処理をしてくれた。




「犯人を捕らえてくれてありがとう」




「いえ」




「それにしてもこの子達どうするかな?」




「精神的な問題があるが」




「どうする?」




「話しみてダメならどうにかするしかない」




「そうですね」




「何故、こんな所でまだ事件にならないといけない」




「お前もついてないな。それにしてもあの武器完成したんだな」




「貰った日に作りました」




「そっか。いい完成度じゃないか」




「ありがとうございます」




「いやいや。お前の腕がいいだよ」




「そうですか?」




「そうだよ」




数人の先生以外他の部屋でこれからどうするか会議が行われた。全員部屋待機になった。部屋で雑談をしていた。




コンコン。




「ハーイ」




「失礼します」




「何かな?」




「応援を呼んで、そのまま行うらしい」




「そっか。次はなんだっけ?」




「プールでの練習らしいよ」




「そっか」




帰っていた。服を脱いでいた。下着まで外していた。水着を着ようとしていたけどき方が全く分かっていなかった。近づいて、




「動かないでね」




「うん」




結ばないといけないものを全て結んであげた。下も結んであげた。




「ありがとう」




「いいよ」




僕も着替え終わった。脱いだ服を畳んでおいた。




「女子慣れしてるね」




「仕事で女性とせする機会が多かったから」




「ああね。これからは許さないからね」




「分かってるよ」




「ならいいけど」




プールサイドに行って座った。地図を見たところこの隣にも同じ大きさのプールがあるらしい。集まったのを確認して先生が、




「見張りは私共がしますので、自由に遊んでください」




『はい』




カバンから本を出して読書をした。すごく可愛くてやばい。それに今回は見張りがメインだし。気配探知をしながらいたら寝てしまった。そうしたら頭にボヨンと何かが当たった。仕方なく起きることにした。




「んん」




目を擦りながら起きるとカナがいた。




「なんの用かな?」




「一緒に遊ぼうよ」




「友達がいるんだから、でも男子は気をつけろ」




「うん。なら部屋に戻ったら甘えていいかな?」




「いいよ」




「じゃあ遊んでくるね」




「ああ」




読書の続きを始めた。



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魔術の償い いずみ @kaoii

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