シャドーに向かい出発
王妃様より大事なことてなんだろ?
「ヨーキーには申し訳ないんだが私は事情を知っているんでな。王妃もそなたと同じで異世界から来たこの世界にきて日もあさいのに王妃になりとまどって精神不安定だった。私はネオス王国の者だからあとはネプチューンが何とかすることだ。」
なにもきかないのにカルメンさんが説明してくれた
お城から少し離れた所でマッチャ、キキョウ、昴が待っていた。
「キキョウたのんだぞ。」
シッポをよく見ると六本あったのね
太いフサフサした横に輝くのが5本
妖狐かな?
「兵士達が動きだしたらめんどくさい。いこう。」
半球の町が目の前に迫る
ぐんぐん上がっていく違うシティーに行くとか言っといたけど浮かんでる町じゃないらしい
「まったくなんで僕が男を乗せなきゃならないんだ。」
昴を強制的に乗せられたマッチャは、まだ文句を言っている
「ぶつかる怖い。」
昴が悲鳴をあげている
だいじょうぶかしら?
私の横をユニコーンに乗ったハルが飛んでいる
伸びたくせのある髪がなびく
「ああもう、羽を蹴るのを辞めてよ、落とすよ。」
マッチャが怒っている
カルメンさんは前方を走っている
突然ジェットコースターのように景色がすぎはじめた
キキョウの柔らかな首にふせる
顔をあげるとサクラ色に薄紫の靄がユラユラ動く空間にいた
「ワッワッ!見えないて。」
マッチャの悲鳴がきこえる
そばを丸い惑星が通りすぎる
「瑠璃、キキョウの首に抱きついて飛び越えるよ。」
ハルの声で再びキキョウの首に顔をうめる
「ハル殿、悪いが昴とこの辺で待っていて貰えるか?」
とちゅうで昴は失神してマッチャがあたふたしていた
魔法の力で今はなんとか乗せられている状態だ
「わかりました、僕も魔術は使えませんけど。」
顔には嫌だけどとかいてある。
マッチャ、昴、ハルは小さな緑色の半球の上におき
進んで行く
景色が紫にかわり
丸い惑星が少なくなってきた
赤い縦じまが入った緑の惑星が見えてきた
「瑠璃、しっかり伏せているんだ。」
キキョウの毛の中にしっかりとふせる
頭の上を何かかすめている
バチバチと音がする
ヒューヒュー風がうなる音がした
「もう大丈夫だ。やはり怒っているな。」
顔あげると岩のすき間に着地していた
石粒がまっている
「キキョウ、瑠璃を頼む。これでは連れてはいけん。」
キキョウが尻尾ゆらし大きいまま私を包みこんだ
ウニバルゾ~龍が息吹く世界~ 月影華紅邪 @tukikageknami
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