第20話 まるで映画を見ているような物語

 今日は、小説紹介祭です。どんどん行きます。

 あ、ちなみに、最近うちの幼児が、「ご紹介する」という単語を覚え、「あの人なんかご紹介してる」という、不思議なフレーズをよく使うようになりました。


 そのうち直してやろうと思いつつ、可愛いのでしばらくこのまま見守ろうかと思っている今日この頃です。


 さて、本日(三月十八日)に紹介する二本目は、吸血鬼の物語です。

 一時期、横海はバンパイア系の洋画にハマった時期があります。「トワイライト」「ヴァンパイア・ダイアリーズ」など。ティーン向けの米国映画・ドラマは英語が優しいから字幕なしで見るのにオススメと知人に勧められ、半分英語を勉強する目的で見てたんですが、 アメリカ版キュン死に作品にまんまとハマりました。特に「トワイライト 初恋」はめっちゃ良くて。何度も観ました。


 すみません、またもや脱線しました。まあ、面白かったんですけんど、だんだんお決まりのパターンと、美形ヴァンパイアに簡単に落ちてしまうヒロインたちに、食傷気味になって途中で見なくなったんですけどね。


 で、「吸血鬼」という文字を見た瞬間、あー、またそれ系かな? と思ってしまったのです。


 ですが、ごめんなさい、全然違いました。色眼鏡で見てしまったことを謹んでお詫び申し上げます。


 家族を殺された吸血鬼の女性と、吸血鬼専門の医師。設定だけ聞けば、それこそ恋にでも発展していきそうな話なのですが、そうではありません。物語はあっと驚くラストを迎えます。


 最後に「ええ!」って驚くんですけど、でも、よくよく読み返してみると、「ああ。確かに」と納得の伏線が引かれてるんです。素晴らしい。また、描写が美しくて、静かな中にも鮮やかさがあるというか、まるで短編映画を観たような読後感を得られます。


 気になった方は、ぜひ読んでみてくださいませ!


 吸血鬼の抗原

 作者 矢向 亜紀さん

 https://kakuyomu.jp/works/16816700428912277851

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