魔王につかまり幽閉生活を送る姫アメリア。
彼女は健気に待ち続けるのです。自分を助けにきてくれる勇者を……。
……。
…………。
勇者、来ませんでした。
しかもとんでもねー、理由で。
失意のアメリア。
そんな彼女を励ますお付きのメイド・ルーナ。
元気を出して。きっと新しい勇者が来てくれるわ……なーんて。
姫はもう待つのはやめました!!!
打倒魔王を誓い、自分の力で自由を手に入れようと奮闘するアメリア姫と、その仲間たち(魔王軍の人たちだけど)が送るドタバタ百合コメディ。
魔王公認で魔王を倒すべくトレーニングに励むという状況で、メキメキと力をつけていく。とにかく読みやすく、こんなにスラスラ読めて、笑って怒ってツッコんで、感動できる作品はそうそうないでしょう。
お色気要素あるんですが、きゃっきゃしているのは、女の子同士なわけでして。笑いながらも、ふと、わたしは一体なんてものを読んでるんだ……となりましたが(褒めてます)、そこもまたギリギリなところをついてくるので面白いです。まさかのミュート機能は天才かと思いました(笑)
登場キャラも皆かわいくて、全員好きになりました。
第一章完結済ですので、一気読みもおすすめです。(私も一気読みしましたー!)
魔王に囚われた姫君アメリア。
彼女は、いつか魔王を討伐し、自分を助け出してくれる勇者を待っていたのですが……。
勇者はとんでもないクズ理由により逃亡。
外部から救出される可能性が無くなったアメリアは、「ならば、自ら討伐してくれるわ!」と、ばかりに魔王を倒すために修行を開始。メイドのルーナや、女剣士マチルダ。精霊のプリムたちと、おバカなことばっかりやりながら、技術力を上げていきます。
じゃれあいながら、きゃっきゃやってるんですが……。
ほんと、コメディです。前半、ずっと笑ってました。
この方、地の文で笑わせるんですよね。うまいわー。
ところがね。
怖ろしいことに、中盤から、ごろん、と雰囲気が変わって来るんですよ。
引き込まれるんですよ……。
ソファに寝そべって、へらへら読んでいたのに、ルーナがとある理由でアメリアから引き離されるあたりから、「おいおい。どうなるんだ、こりゃ」と、慌てて座りなおして読み込み……、最後の大団円に、ほっとする。
いや、うまいなあ、と思います。
「誰かの助けを待っていた」女の子が、「まどろっこしいっ! 自らやってやる!」と頑張るお話なんですが……。
そこに、友情とか、努力とか、支えたり、支えられたりすることで出来上がる信頼の過程とかが、コメディ要素にうまく取り入れられていて、ほんと、面白かったです。
ほんわか百合テイストのある、コメディです。
現在、1章完結済み。まとめ読みできます。
ぜひ、ご一読を!
魔王の妃になるべく、囚われていたお姫様のアメリア。
だけときっといつか、勇者様が助けに来てくれるはず。そう信じて待っていたのに。
現実は残酷です。勇者は仲間の魔法使いとの間に子をもうけてしまい、責任逃れのためにどこかに逃亡したのです。よってアメリアを助けに来ることもありません。
って、ふざけるなー!
これにアメリアは激怒。
そして勇者が助けに来ないなら仕方がない。だったら自分が修行を積んで、魔王をやっつけてやる!
と言うわけで、アメリアの修行の日々が始まったのです。お茶目なメイドのルーナや、ダークエフルの女剣士マチルダ、ちょっと変人なスライム女のプリムなど、協力してくれる友達を増やしていき、妥当魔王を掲げて今日も修行します。
百合風味で、時に熱い友情も描かれる、異世界ギャグコメディです。
魔王に拐われ、囚われの身となっているお姫様、アメリア。いつか勇者様が助けにきてくれるのを待ちながら、ただ耐えるだけの日々。
なんてのは、もう過去の話です。いくら待っても勇者は助けになんて来てくれません。なぜならあの野郎、女作って妊娠させた挙げ句に、責任とるのが嫌で逃げやがった!
それを知ったアメリアは怒り心頭。今まで待ち続けた日々はいったいなんだったのか。
しかしどんなに怒っても泣いても、勇者が来ないことに変わりはありません。ならばとアメリアは思います。勇者が来ないなら、自分が魔王を倒せばいいじゃないか。
この無謀とも思える挑戦ですが、お付きのメイドのルーナや、魔剣士マチルダ、他にもちょっとおかしなスライムの女の子達と共に修行開始。ちなみに魔王様公認です。
勇者を信じたばっかりに貴重な時間をムダにしてしまったお姫様。その怒りを胸に見事魔王を討ち倒すことができるのでしょうか。