旅立つ

糸賀 太(いとが ふとし)

旅立つ

羽ペンが私の背丈を追いぬいたのは先日のこと。あの船頭が艫櫂scullでしてみせたようにペンで宙をひねって飛びたつ。ネルソン像よ、さようなら。もう地球一周は済ませた。ドードーの鳴き声だって聞きにいった。今夜は火星にでもいこう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

旅立つ 糸賀 太(いとが ふとし) @F_Itoga

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ