おメッシあがりやがれください

覚め

大体題名なんてそんな詳しく考える脳もないんだからさ…

題名見て何かあると思った?ないんだな、それが

ここはとある新宿渋谷町二区のどっか。アラスカ中にスマホが散りばめられた為に日本ではスマホを持つとアラスカに散りばめられるという噂が立ってしまった。そこを逃さずガラケーを売り出した会社は偉いぞ。そう言いながら今夜もガラケー狩りが始まった…


今朝


「…」


「どうしたのよあなた!」


「…」


「どうしたのよ!!」


「」


「パパ、リストラされたって」


「だからどうしてなのよ!!」


この父、会社にスマホ持って行ったら即解雇されてしまった哀れにもこの噂の被害者である。噂とは時に生きて歩き出す物だ。概念が歩き出したら溜まったもんじゃないがな。そしてこの有様である。何故娘がリストラされているのを知っていて、それも妻も知っているのにスマホを知らないのか。これがわからん。


「…」


「仕方ないわね…口を割らせるわよ」


「フライパンの用意は出来てるよママ」


「よくやった!」ジュー


「…」


「ママ!し、死んでる…!!」


一家殺人事件が起きてしまった。父親がフライパンのような物で顔を焼かれ死亡、妻と娘が首を吊るような形で死んでしまっている。こんなはずがあってたまるか。そう言いたそうにした刑事に先輩は告げた。


「この後ラーメン食いに行かね?」


「二郎行きます?」


「行こうぜ行こうぜ」


こんな刑事いてたまるか。理解が追いつかない、そんな日常を走り回っている今こそ、もはや理解を追いつかそうと思わずに考えるのをやめてみるのも良いのかもしれない。三年峠みたいに、転びまくっても良いかもしれない。そう思っても人生は辛いもんだよ。


「今神様の声が聞こえた気がする!」


「何言ってんだこいつ」


「つか誰だこいつ」


「あ、木の実だ」


「いや何言ってんのこいつ」


「いやマジで誰だこいつ」


「…お前は日本人形か?」


「いやだから何言ってんだあんた」


「いや、お前誰だよ」


「俺は(聞き取れず)」


「ふーん…とりあえずお話は署で聞こうか」


「ラーメン二郎寄るからさ」


「おかしいだろぉ!?」


こうして、ラーメン二郎は儲かるのでしたとさ。めでたしめでたし

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