【余談】私が思っていた娘の人生について
こうなればいいなぁ
私が思っていた、長女への期待というか、思いの中で、私なりに、こうなればいいなぁという人生設計があった。
もともと、アスペさんだと思っているので、そう考えると、もしかすると、妻と同じ道を辿るかもしれない、という思いがあり、私としては、絶対に、それだけは避けなくてはいけない、そう思っていた。
長女には
20歳になり、大学を卒業したら、アスペさんである可能性が高い事を伝えよう。
それを伝えた時点で、医師の診察を受け、治療を開始し、出来るだけ早いタイミン
グで、自宅の近くに一人暮らしをさせよう。
一人暮らしをさせながら、行動訓練を医師にしてもらいながら、私が、生活のサポ
ートを出来る範囲でして、アスペなりの自立をさせよう。
そこからは、自分ひとりの戦いになるけれど、いつでも私が駆け付けれる距離にい
れば、よほどのことが無い限り、なんとなく生活は出来るだろう。
そうしていけば、就職しても、なんとなくやっていけるかもしれない。
いつかは、結婚とか言い出すかもしれないけれど、それまでに、部屋を片付ける為
の訓練や、料理なども徹底的にたたき込もう。
アスペだから、すぐに離婚とか、あっという間にシングルマザーなんてこともあり
得るかもしれない、その時に、帰る場所になれるよう、準備をしよう。
そんな、ぼんやりしたイメージで、ある程度、明確に、その道が辿れるように、出来る範囲で、気分をのせ、誘導していたつもりだったが、やはり、医師でもないし、そういうプロでもないのだから、結果、今回のような事になったという落ちだ。
私もそう若くはない、気が付けば、53歳という事になっている。
頭の中は、若いねぇと言われる程、回転が速く、脳トレなどのゲームをしても、
30代という事になるのだから、それなりの回転はしているのだろうが、どうしても
身体のガタがきているのは、逃げられない事実だ。
だからこそ、
余計に、その先を考えるから、いずれくる死についてイメージもしている。
だからこそ、先手を打とうと考える中、長女への微かな期待値の中で、いずれ、長女
として、妹二人の長として、家族を支えて行って欲しいという願いだってある。
アスペさんだから、ルールを決めたら、基本は、その通りにしようと、着実に進む
能力は、普通の人の何倍もある。けれど、娘の場合は、どうやら、それが苦痛で
怠け癖、自分を卑下する気持ち、楽な方を選ぶ傾向といったものが、普通より強かっ
たのだろう。だから、余計に、私の思いを組み取ろうとする中で、それが重くのしか
かり、負担になったのだろうと、今は予測はしている。
もともと、私が思うに、アスペさんの場合、犬みたいなもので、自分の居場所、自分のテリトリーにやたらこだわる傾向が強く、一度、気に入った場所、自分を中心とし
たその場所に居る人が家族と認識しているように思う。
産んでくれた、一緒に育ててもらった、何があっても助け合うといった標準の家族というコミュニティーのスタイルではなく、アスペさんの場合は、家族という概念が、
根本的に違う気がしてならなかった。これは妻を見ていて、いつもそう思っていた。
だからこそ、余計に、娘には、家族の大切さ、家族だから出来る事、将来などを
伝える為に、時間がある度、そういう話をしてきたつもりだ。
けれど、それが、重いというのが、娘なのだから、私は、失敗したのだろう。
今、きっと、娘は、自分を中心とした新しい家族なり、自分の居場所を無理矢理に
作ろうと、必死で、もがいているように思うし、いずれ、自分なりの居場所が作れる
かもしれない。けれど、アスペさんの場合、たった1つの、本当につまらない理由で
一瞬で逃げ出す傾向があるので、そうなった時に、戻れる場所を私は用意しておきたいと、思ってはいるが、残りの3名は、今のところ、全く受け入れる意思がない。
だから、もし、そういう未来があったとするのあらば、私は、自分の人生をかけて
自分の命をかけて、自分のすべてをかけて、この子を守る、受け入れると思っている
のだから、そういう未来があったらいいなぁと今は思っている。
きっと、そういう未来があったとしたら、あの子は、ボロボロになって帰ってくる
のだろう、もしかすると、いきなり、孫を連れてくるかもしれないし、孫を置いて
逃げるかもしれない、借金が膨れ上がり酷い状態かもしれない、そういう未来であっ
たとしても、その時に、残りの3人を含め、私は、温かく迎えられる家族を作ってお
きたい、そうなるために、これからの私は何をしていけばいいのだろうか、そんな
事をぼんやり考えながら、今は、日々の暮らしを必死で生きている。
永遠に娘にはわからないんだろうな 天使の尻尾 @TOM20211101
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