アスペさんと仕事

妻を見ていて思うのは、アスペさんと診断された瞬間に、そうなんだぁ~という

感じに、わかっているのか、わかっていないのか、わからない感覚が始まり、

そこから、変に、アスペさんは、特殊能力を持っているので、開花したい!という

思いが出てきて、無いものねだりが強くなっていく傾向が強くなるというイメージ

があるのですが、実際に、普通の人と比較して、確かにズバ抜けるところと、全く

ダメだ~ってことの差が大きいように感じます。


特に、世間では、有名人のアスペさんを例にする傾向があるので、ズバ抜ける印象

が先行するのかもしれません。


アスペさんの場合、よく言われているのが、極端に最大の武器があるという事と

極端に無理な事があるという事。


武器 ある意味、ロボットをイメージする感じかもしれない

 ● 記憶力に優れる

 ● 特定の事柄に強い興味を持つ

 ● 集中力に優れる

 ● 独特の想像力や感性を持つ


無理・苦手 コミュニケーション能力に大きく影響している

 ●言葉の裏にある相手の真意を読み取る

 ●お世辞を言ったり、言われたりする

 ●予定の急な変更への臨機応変な対応

 ●身だしなみに気を配る

 ●集団生活、集団行動をとる

 ●複数の業務を同時進行させたり、複数の人との会話をする

 ●光や音、臭いなどへの感覚の過敏性が邪魔をする


非常に得意 やはり、決まった作業、決まった手順などが好きなようだ

 ●作業工程の全てまたはほとんどを一人で行う仕事

 ●論理的分析と事実に関する強い記憶力を生かすことができる仕事

 ●強い集中力を生かすことができる単純作業の繰り返しを行う仕事


アスペさんの特性を活かした仕事

 コンピューター・プログラマー

 ウェブデザイナー、ゲームデザイナー、CGアニメーター

 広告デザイナー、工業デザイナー

 建物や工場の設備整備

 エンジニア

 カメラマン、ジャーナリスト、校正者

 翻訳者、通訳者

 動物調教師、楽器の調律師

 事務、書類管理

 研究者、技術者、学者、アナリスト


しかし、全てのアスペさんが、100%同じとも言えないので、どれが向いているというのは、安易に判断できないのも事実。


ほとんどのアスペさんが持つ、こだわりや集中力というのは

その人本人が「興味が持てる」分野であれば・・・という点が必須だから、厄介


アスペさんが興味を持てる分野であれば、その人に向いている仕事であると言える

のかもしれないけれど、興味=職には、なかなかつながりにくいかも・・・


それに、周囲のサポートがあるか無いかでも、大きく変わるように思います。


妻の場合は、明らかなる接客業をしています。正直、アスペさんには向きません。

ですが、家族を支えるという自分の価値のようなものを感じているので、なんとか

やれている部分と、実際に困る場面では、どうしたらいいのか、即時、私にLINEが

来るので、事情を聞き、その場で即時に返信して、処理をしているので、なんとか

なっている部分もあります。


もともと、就職の前に、毎日、私が、マンツーマンで、徹底的に、接客のノウハウを

叩き込み、普通に見ていたら、アスペさんだとはわからないタイプなので、ノウハウ

さえあれば、一目も二目もおかれるでしょうし、自分の苦痛も和らぐと思ったので、

徹底的に泣かせましたし、教え込みました。


その後も、フォロー的に、日々、LINEや電話で、サポートし、どうするべきか、

詳しく事情を聞き、説明し、対応しているという感じなので、実際に、職場の人間

関係など、詳細を私は把握してしまっているので、次の手が、すぐに出てくるような

感じになっているので、サポートできているという感じです。


しかし、私が何らかの疲れや、時間的な問題で、対応できずにいると、確実に、

片頭痛を起こしたり、耳鳴りに困らされたりしているようなので、やはり、どこかに

無理があるのも確かな事だとは思います。


そんな時の妻は、スターバックスのダークモカチップフラペチーノを飲ませておけば

ある程度の回復をしてくれるので、必需品です。


つまり、そういう息抜きアイテムや、瞬時に対応できる相談相手がいて、本人の意識

の中に、自分の存在価値的なものが、しっかりあれば、例え、アスペさんであっても

なんとかなっていくというのも、妻を通して実感しています。


まぁ、サポートする方は、休む間もないので、地獄なんですが。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る