第5回:奇策だけでは人狼ゲームは通らない

 第5回を始めます。今回は意見が分かれそうな内容になっています。内容は参加者の意表を突くような作戦(人狼用語:奇策)はありかという話です。

 筆者はありだとは思いますが好きではありません。理由は3つあります。


・失敗すれば相手陣営に有利になる行為となる(人狼用語:利敵行為)

・失敗した時の修正が効かない

・いい印象や評判を受けない


 リターンは「上手く行けば陣営に貢献出来る」の1点だけなので意表を突く作戦は【ハイリスク・ローリターン】なのです。筆者からすればそのような作戦に頼るのは【愚策】でしかありません。


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 意表を突く作戦の例として10人村で人狼が占い師を騙るという方法があります。大抵の人は占い師が2人出た場合、狂人か真占い師と考える人が大半です。

 でもこのような事になるのは滅多にありません。理由としてこの作戦は【狂人が役職を宣言しない】という前提があるからです。


 では人狼が占い師を宣言して狂人が占い師を宣言した場合、本物の占い師が宣言しない限り占い師宣言者が3名となります。

 そうなると進行役は占い師宣言をした人を片っ端から処刑する方法(人狼用語:ローラー)を確実に行ってきます。人狼が占い師を騙るとこのパターンを踏む事が大半です。


 では狂人が潜伏したとしてもこの作戦は完全に安心しては行けません。この作戦の欠点として人狼陣営と村人陣営が同数か村人陣営が1人だけ多い場合になった場合、票数を運に任せる(人狼用語:同数の場合pp、1人多い場合はrpp)時になった場合、人狼陣営が圧倒的に不利になります。


 理由としては【狂人位置が分からない】事につきます。このような盤面になった場合、狂人位置か分からないため狂人が処刑や襲撃等で居ない事もあります。その時に票数に任せようとしたら確実に人狼陣営の負けが決まります(だからこそ筆者はppやrppをあまり好んではいません)。


 さらに残った村人が最後の足掻きに狂人として騙ってくる場合があります(人狼用語:狂人騙り)。これはあまり驚異ではありませんが、先程の狂人がいない場合でされると人狼陣営は安心してしまい、最後まで人狼陣営の負けに気づきません。


 他にも色々な意表を突く作戦はありますが大抵このようにリスクが大きい作戦ばかりです。


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 今回はここまでです。最後に意表を突く作戦に対してこの言葉を送ります。


「奇策に失敗し戦犯として非難されても知らん」


 前にも書きましたが人狼ゲームにおいて意表を突く作戦は【ハイリスク・ローリターン】です。かなり辛辣に言ってもその作戦をやりたいならば筆者は止めません。ただし失敗したら非難される覚悟は持ってやってください。


 次回はようやく役職の立ち回りについて説明します。筆者の立ち回りは他の人狼ゲームのエッセイとは違います。大半のエッセイは○○の場合~をするなどとパターンに沿って書いています。しかしそのようなパターンは筆者にとっては結果論で立ち回りを語ってるとしか思っていません。


 人狼ゲームでは始まるまでどのような状況で始まるか分かりません。筆者くらいの経験者で大体こんなものだなとやや予想できるくらいです。そしていざ始まってみると予想と全然違ったなんて事があります。それなのにパターンに沿って動くことなど預言者でない限り不可能です。

 しかし筆者の伝授する動きはそのような型に囚われません。では筆者はどのような動きをするのか。

それは次回までの楽しみにしてください。


 意見等ありましたらこのエッセイの感想欄に書いてください。筆者がお答えします。筆者は決して逃げませんから。


 次回も見てくださると嬉しいです。

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