勉強前の葛藤
りんもくゆず
勉強机への道のり
「勉強しよう!」
丸坊主の一大決心
そうと決まれば机に直行
大きな一歩、はじめの一歩。
ただ、
「その前に御手洗い。」
その一歩は踏み出せない。
数分後
ジャー
気を取り直してさあ進もう。
一歩、二歩、
グゥー
「その前におやつにしよう。」
モグモグ
よし進もう!勉強机は二階にあるから勇んで階段を踏みしめる。そして走って自分の部屋へとゴールイ…
「いったあぁぁぁー」
階段の角に親指ぶつけて悶絶する。
床へ倒れて痛みを訴える様はさながらラフプレーを受けたとアピールするサッカー選手。
鬼気迫るその表情は一流の演者でも出せぬほど。
観客はいないけど。
痛みおさまり立ち上がる。
「痛かった。ヨイショ。」
壁に手をつきヨロヨロ進む。
痛みがきえた?本当か。
ドアを開けたら自分のフィールド。物散乱するマイルーム。
状況からわかる。至極当然このながれ。
ズコッ。
こけた。いつか投げ捨てた教科書に。
「アンギャァァ」
そんなときのお決まりの、
「なんでよりによって親指ぃ」
はい、再び激痛はしる。
「はあ、はあ。まずは部屋の片付けやな。」
汚部屋の片付け始まりました。
そうして日が暮れなんとか綺麗に。
頭の中も綺麗さっぱり。
「あれ?なんか忘れてないかなぁ、まあ……お、や、す、み。」
勉強成し遂げられず。
勉強前の葛藤 りんもくゆず @akane_mikan
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