あとがき

 九州生まれ、九州育ちの純日本人ですが、オーストラリアのメルボルンで出会った男性と結婚し、今はメルボルンに住んでいます。


 同じ国に生まれた人同士でも、結婚するとカルチャーショックを受けるものではないでしょうか。朝からカレー派もいれば、朝ご飯は食べない派もいるし、夜はさっさと寝てしまう人もいれば、明け方まで起きている人もいます。


 自分の常識が相手の非常識だったことに驚いたり、相手の「ありえない」言動に困惑したり、ミニ異文化交流をしながら、夫婦の間でまた新しい文化を築いていくのが、結婚の醍醐味かもしれません。


 それが国際結婚になると、ガチの異文化交流です。夫と出会ってから二十年以上になりますが、いまだに、夫の「ありえない」言動にポカーンとしたり、脱力することがあります。夫のほうだって、きっとそうでしょう。夫はオーストラリア人ですが、ユダヤの血と文化を受け継いでいます。夫と出会うまで、まったく無知だったユダヤ文化が非常におもしろかったので、本作を書くことにしました。


 この作品を読んで、ユダヤの文化を少しでも身近に感じてくださったのなら、幸いです……てな感じにうまくまとめようと思いましたが、ユダヤ文化を身近に感じたところで、ほとんどの読者さまには、毒にも薬にもならないかと思います。


 私が夫のユダヤ文化を非常におもしろいと思ったように、この作品で語ったユダヤ文化の一例を「へぇ〜、おもしろいな」と少しでも思っていただけたのなら、心よりうれしく思います。


 夫と私の「バカップル」なんてかわいいレベルではないバカさ加減を、披露してしまいましたが、「バカだなぁ」と笑っていただけたのなら、己の愚行を世間にさらした甲斐があるというものです。


 最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ダーリンはユダヤ人〜オーストラリアでユダヤ人男性と国際結婚したら、意外な夫婦の問題に直面しました。 かしこまりこ @onestory

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ