生きるということ

※多少のネタバレを含みますので苦手な方はとばしてください。

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主人公・景君が人との出会いを通じて〝生きる〟ということを知りました。
僕はこの作品を読んだとき、この時代にピッタリだなと思いました。ここ二年、沢山の方が亡くなってその死の恐怖が次は自分にも襲いかかるかもしれない。
僕らには知らないだけで、分からないだけでもしかしたら、〝この世界での任期〟というものがあるのかもしれない。
それは、神のみが知ることだと思う。
自分に正直だった楓さん、ぶっきらぼうだけど繋げる物を繋げようと必死だった堀部さん、そして伝えたい全てを伝えた景君。
出会ったのは必然かはたまた偶然か、彼の全てを変えた莉望ちゃん。
そして、作者の雨宮苺香さん。
〝生きる〟という意味を、教えてくれてありがとうございます。

━━明日、僕らは何かしらのトラブルや病気で死ぬかもしれない。でも、死の恐怖に怯えて待つのではなく、明日に悔いのないように目いっぱい生きよう。

生きるということ。それは、明日への幸せを祈るということ──

沢山の感動をありがとうございました。