きつねとたぬきの、素朴な日常と暖かい関係が素敵です

男女をたぬきときつねになぞらえて、二人の性格もしっかり表現されていてわかりやすいです。

難解な言葉ではなく、あくまで実生活で使われるような可愛らしい言葉遣い・言い回しがより作品のリアリティを高め、違和感なく没入できました。
そのような文章や感性、実力に感嘆します。

一人称の主人公である女性の台詞が地の文なのも、自分には思いつかない手法です。

麺が柔らかくなる三分は、この二人にとってそんじょそこらの三分ではないことが心に沁みました。