就活川柳 100連発 総集編
火山竜一
就活川柳 100連発 総集編
「就活川柳 100連発 総集編」
火山 竜一
就活で 夢は希望に 衣替え
面接で 会社の名前 間違えた
面接で 動機訊かれて 動悸する
知らぬこと 知ったふりして 脂汗
面接で 「オス」と挨拶 体育会
就活が 苦労の始まり 人生は
就活で 新しい背広 よれよれに
内定は ゴールじゃないぞ スタートだ
ライバルの 会社が両方 内定に
面接を お見合いみたいに かしこまり
就活で 試験をやるとは 知らなんだ
雨の日に 「晴れてくれ」と 就活へ
霧の日に 道に迷って さようなら
大口を たたいてばかり 喉枯れた
人事様 選んでいただき 三拝す
面接で 優しい顔で 突っ込まれ
向かないと 思っていたのに 向いていた
一言が 天国地獄 紙一重
面接で 開き直って 道開く
面接で 語った夢は 地球規模
面接で 語った夢が 現実に
営業の 最初の商品 自分なり
就活は すてる神あり ひろう神あり
就活で 泣いた分だけ 糧になり
CMに 出ていた女優 影もなし
就活で 夢は枯野を 駆け巡る
欲捨てて 鐘が鳴るなり 法隆寺
就活で 本当の自分 発見す
ちょっと寄り 覗いてみたら 内定に
資格取り 資格取っても まだ△
就活の 何次面接 果てもなし
やりがいで 選んだ会社だ 「選んでよ」
就活が 泣いて笑って 終活に
私も 苦労したよと 面接官
知らぬ道 歩いてみたら 来た道に
変わり者 卒業したら 専門家
難問を 解くのが快感 コンサルに
新人の 本当の姿 スーパーマン
本好きが 作家になれず 編集長
編集者 作家の卵 温める
学校で 生徒会長 社長さん
学校で 不良少年 社長さん
面接で 話せなくても 文学賞
面接で コントやったら 笑われた
就活が 終わって飲む酒 二日酔い
面接が 終わって飲む酒 悪酔いに
将来性 仕事しなけりゃ わからない
入り口は 出口より狭い 人生は
同じ社に 再々受験 顔なじみ
天才は 忘れたころに やって来る
「おめでとう 君が一番 最後だよ」
口達者 仕事させたら 沈黙す
口重い 仕事させたら 天才だ
なせば成る なさねばならぬ 就活は
戸を叩け 足を踏み出せ 押していけ
就活の リターンマッチ 勝つまでは
寒い日に 会社訪問 脂汗
闇の道 閃きだけで 歩いてる
靴の底 穴が開いたら 道開け
吉報は 忘れたころに やってくる
就活は みんなが通る 細い道
適性が やる気次第で 乱高下
大口を 開いてばれた 虫歯穴
マスクして メガネがくもり 五里霧中
二枚目が マスクをしたら 三枚目
面接は マスク取らぬと 同じ顔
面接で マスク取ったら でかい口
スマートに マスク取ったら 無精ひげ
マスク取り 口紅一緒に 取れちゃった
面接で マスク取ったら メガネ飛び
応援団 社歌を歌って 内定に
マネージャー 配属先は 野球部に
神社寄り 賽銭はずんで 面接に
面接で 人相占い 社長趣味
占いが いつ当たるのか 占った
我が道は 迷路だろうと 道一つ
彼女から 励まされては 就活へ
結婚の 前に決めるぞ 就活を
今一つ 押しが足りない 相撲部員
就活は 一勝すれば 全勝だ
茶髪顔 黒染め出発 就活GO
道迷い スマホで確認 本社どこ
玄関を 掃いている人 社長さん
伊達メガネ 顔に合わず 度も合わず
ネクタイを しっかり締めて 息止まる
台風で 面接官は 誰もいず
就活で 泊まったホテルに アイドルが
就活で 初めて来たよ 東京に
「卒論は 就活の後で 取り組みます」
「卒業は たぶんきっと おそらくは」
卒業は 「約束します」と 空手形
スーツ買い サイズが合わず ダイエット
ネクタイの 長さが合わぬ 面接日
面接で 背が高いのに 小さくなり
面接で 机がなくて 足震え
内定の 予想をするのは もうよそう
面接で これが私と 胸を張り
面接で 気合入れすぎ 空手部員
「力抜け」 面接官も 黒帯だ
会社の 偏差値決める 受験癖
就活川柳 100連発 総集編 火山竜一 @nada1102
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