弁護士とは。
きっとホワイトウルフ、白山白狼は世の中にブラック企業などなければ今の彼にはなっていなかっただろう。
恐らく外見だけ見たらちょっと二歩くらい下がる……いや、失敬。圧倒されただけです。
その能力たるや正真正銘本物。
正義にも全く一点の染みなし。
彼こそ、苦しむ日本の人間を暗闇から白日の下に立たすのです。
と、いろいろ書きましたが爽快な面白さ。専門的な法律の知識に無知な私は感嘆尊敬するばかり。勉強にもなります。
物語の視点となるシーズーくんも魅力的な積極的女性。
さあ、ホワイトウルフを訪ねてみましょう!
あ、白狼先生、わたしにはブラックコーヒーでお願いします。自分で入れますので。
タイトル通り、本当に読みだすと止まらない、続きが気になって次々と読み進めてしまいます。
章ごとの一気読みをお勧めしたいくらいに。
丁寧に作られた文章と現実的な、法律に則した、それでもどこか現実離れした破天荒な白山白狼のブラック企業、ブラック労働を許さない徹底的な対決姿勢によって次々と痛快なリーガルバトルが繰り広げられていきます。
ブラック企業の問題が社会で取り上げられるようになって久しく、巷にもこういったものと対決するような商業作品も増えてきましたが、そういったプロの作品に引けを取らないような素晴らしい作品でした。
むしろこれだけクオリティの高い作品が無料で公開されているとは、ネットは広大だわ……という気持ちになります。