第2話 監禁

「ねえ、エリ、家に帰っていい......」


答えは分かっているが一応聞いてみた


「水保くん家に帰りたいの?」


「う、うん、このことは誰にも言わないから帰らせて......」


これは家に帰れるかも

そう思ったが上手くはいかなかった


ガチャ


「そうかー、水保くん家に帰りたいのかー。じゃあここから逃げちゃうよね。だから手錠をかけないと」


答えとしては手錠が返ってきた

そしてもう片方の手錠は自分自身のつまりエリの手に付けていた


「これで、一生一緒だね」


「でも、もし裏切ったら分かっているよね」


手錠をつけてない手には包丁が握られていた


「わ、分かった......」


刺激したら殺されそうだし大人しくしておいた方が良いか......


「そうだ、水保くん。今日はもう遅いし一緒にお風呂入ろう」


「え......!?」


エリと一緒にお風呂に入るのか

それは恥ずかしすぎる

監禁されて手錠をかけられて、何かあると思ってたがやはりこういうのが来た


「それじゃあ、一緒に浴場に行こうね」


「ええ、でも僕たちまだ学生だし......」


「そういうのは関係ないから、早く行こう」


断ったらどうなるか分からないから僕はエリに従った


こうして、強引な形で浴場に行くことになった

ちなみにあの部屋を出た後は全くと言っていいほど普通の家だった

洋風の豪邸でとても明るくて清潔でさっきの部屋と違い怖さなど感じない


「水保くんと一緒にお風呂に入るなんて恥ずかしいな」


お風呂に近づくとともにエリが急ぎ足になってくる

強引な形で浴場に着いた


「それじゃあ、水保くん。お風呂に入るんだから服脱ごうね」


「え、いや、ちょ」


「ほらほら恥ずかしがらないの」


分かっていたが、やっぱり服は脱ぐのか

それにしても、エリの体は滑らかな曲線で透き通っていて繊細でもう言いようがないくらい素晴らしかった

もしここに男子がいたのなら、襲われている頃だろう


「それじゃあ、入ろうね」


「うぅ......」


扉を開けるとそこは家の3倍の広さがある大浴場だった

あの豪邸だからまあ予想はしていたが、やはり圧巻の広さだった


「私が体洗ってあげるから」


「う、うん」


もう僕はエリに主導権を取られたようだ


「じゃあ、まずは背中を洗い流そうね」


「う......」


僕の背中に柔らかいものが当たっている

もう恥ずかしくて死にそうだ


「次は胸を洗おうね~」


今度はエリの裸が見れた

さっきは少ししか見ていないので断片的な記憶でしか辿れなかったが、うん文句の言いようのない


「あとここも洗ってあげる」


僕の大事なところがエリによって洗われた


「綺麗にしないといけないから、色々なところ洗おうね」


ここまでいくと、僕の抵抗心は無くなっていた


_________________________________


「はあ~、さっぱりしたね水保くん」


「う、うん」


女の子と一緒に入れる日が来るなんて

それがこういう形であることは残念だけど


ぐぎゅるるるるる


お腹がすいた

そういえばお昼は嫌いなものが多かったから残してたせいか夕方なのにお腹がすいてしまった


「水保くん、お腹すいたんだ。じゃあ私がご飯食べさせてあげる」


ご丁寧に分かっていたのか近くに食べ物があった

そして何故かすべて僕の好きなもので埋め尽くされていた


「それじゃあ、あーーん」


「え、食べさせてあげるってそういうこと!?」


「?、そうだよ。お腹すいたでしょ、あーーん」


この甘い状況と自分がとても空腹である以上、目の前の食事に逆らえなかった


パク


食べたが、とても美味しかった

エリは何をやっても完璧だ

でも、家のご飯が食べたかったが


ご飯を食べ終わった後、エリが思い出したように言った


「あ、そうだ、水保くんが逃げたら困るから今日から水保くんにこれをつけることにしたんだ」


そういった瞬間、僕はドロドロした触手みたいな物にきつく縛られた


「え、ちょっと、エリ。これ何!?」


「ごめんね、水保くん。水保くんを見てたら何だか悪戯したくなっちゃって......。その触手、もがけばもがくほどきつくなるから気を付けてね」


その触手はヌルヌルしていて、太くて、地球にあるか疑問に思うほど気持ち悪かった


「はあはあ、水保くん、とってもかわいいよ」


「痛いよ......」


「ごめんね、水保くん、でもそのままにしててね」


もう疲れた

早く家に帰りたい......

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