平安の絵巻を題材にした、芥川龍之介を思わせる傑作

硬くも読みやすい文体に、舞台に適した豊富な語彙、そして軽快な人間・鬼模様がそれぞれ融合して、素晴らしい作品に仕上がっていると思いました。
男の滑稽、女の冷淡、鬼の非情が分かりやすく描写されており、その才能に嫉妬します。