75億年のミロク
秋寺緋色(空衒ヒイロ)
それは仮託であり虚構――
シアカは迷っている
ミロクは果てしない眠りから覚めようとしている
アミダは愛するミロクの復活を待っている
ミロクの復活にはアミダの死が不可欠だという
アミダの亡骸を触媒としてミロクは甦るのだと……
ダイニチの治める大宇宙はアミダの死を、あるいは残酷な選択をシアカにせまるのか――?
75億7600万年の孤独――
菩薩から如来へ――
死にゆくアミダ
崩折れるシアカ
復活するミロク
見守るダイニチ
「孤独なあなたに代わってあげることはできなかったけれど、あなたのために死んであげることはできるわ……死なせて?」
「それよりもボクと忌まわしくも祝福に満ちた命を生きてくれないか?」
過去に生きるアミダは死に、
現在に生きるシアカは憂い、
未来に生きるミロクは甦る――
75億年のミロク 秋寺緋色(空衒ヒイロ) @yasunisiyama9999
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