第43話 エピローグ
「「「かんぱーい!」」」
一年生の教室には、これでもかと料理が並んでいた。
闘技大会優勝記念式典だ。
クラスメイト全員が楽しそうに、話したり料理にがっついたりしている。
「よかったのかい。最下生っていう称号のままで」
エレア先生が肩を突いてきた。
「はい。まあ、あれですよ。俺は意外にも最下生っていう称号を気に入っているってだけです」
最下生だからこそ、ユリやサシャ。エレア先生と親しくなれた。もし、普通の生徒として入っていたら話は別だったかもしれない。
「もしかしてドMだったりする?」
「やーい! ドM!」
「もしかしてMなのですか?」
間にユリとサシャが入ってきて囃し立ててくる。
「おいおい。俺は決してMではない」
そう言うと、彼女たちは楽しそうに笑みを見せた。
ちなみに、ロットはトレイ伯爵のもとへ帰った。
今は大人しく、父の仕事の手伝いをしているはずだ。三年生たちの洗脳も無事に解けた。
そう、もう終わったのだ。
暗雲の魔女との戦いは、もう完全に。
「……これからも、よろしくな」
「どうしたんです改まって?」
「ちょっと、顔赤くなってるよー?」
「もしかして照れちゃってるのかなぁ?」
まったく、彼女たちは相変わらずだな。
「……これからもよろしくお願いします」
「うん! これからもお願いね!」
「先生として、頑張るよぉ」
でも、なんだかんだで。
前世では得られなかった最高の友達を手に入れた。
俺は今、最高に幸せだ。
──────────────────────
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!この物語はここで完結とします!
現在、新作のラブコメも連載を開始していますので、よければ村長のページから飛んで読んでいただけると嬉しいです!
よろしくお願いします!
【書籍化】ゴミ以下だと追放された使用人、実は前世賢者です~史上最強の賢者、世界最高峰の学園に通う~ 夜分長文 @yukikaze_
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。