第9話
「今日は可愛い女子がいなくて外れかと思ったけど君のような可愛い子がいるとはね。いやー来てよかったよ」
「それで何のようですか?私今デート中なんで他を当たってください」
氷のような瞳で楓は言い放った。あー興味ないとああなるのね。男は楓の胸から顔までを舌を舐めるように見た。すると楓は悪寒がしたのか腕で自分の体を抱いた。
「へーいいねー美少女で胸もでかいのは」
いい加減あいつの視線にはヘドがでそうだ。ここらで終わらせるか。俺は式神を具現化して、呪符を構える。すると男はこっちに視線を向けて、中二病かという見下した笑みを浮かべた。
「今去らないと呪いをかけるぞ」
そして式神を目視できるくらいの霊力を注いだ。すると式神が行きなり現れたように周りは感じたのか場は騒然となる。男も式神を見て、腰を抜かした。そりゃ強面で鬼だしな。対ナンパようだ。素人なら怖いだろう。
「今去らないならこの鬼で病院送りにしてもいいんだぞ」
「ひっごめんなさいすぐに去ります」
そう言って男は会計をすまして急いで外に出た。周りは鬼を見ては恐れ戦いている。やりすぎたか?でもこれが一番効率化いいんだよなぁー。
「ありがとう清春くん」
「ああ、相手が小物で助かったわ。これがヤクザだと挑んでくるからな」
この店で大規模な呪術は使えないからな。肉弾戦になる。鍛えていないからすぐにやられるだろうから助かった。一応なにか起こってからでも助けられるよえに鍛えておくか。正博さんも言っていたしな。最後に勝敗決めるのは根性と腕っぷしだって。
「式神仕舞わないの?」
あ、忘れていた。鬼がいるんじゃ周りも安心して食事ができないよな。俺はふぅーと深呼吸はき式神を仕舞った。一応この式神は鬼を隷属したものであるから自身の意思は持っている。だからこんなことに使われたのに不満たらたらなのが口出さなくても伝わってくる。ごめんな。そんなことを考えていると、天平先輩が料理を持ってきた。
「ペペロンチーノとミラノ風ドリアになります。それじゃゆっくりしていってね」
「天平くんもバイト頑張ってね」
爽やかな笑顔を浮かべながら、手を振った。いや仕事中にそんなことしていいのかよ。売り上げに貢献してるからいいのか。天平先輩が通るたんびにキャーキャー女子達が言っている。まるでジャニーズだ。ジャニーズにはいれば人気でるんじゃね。
「それじゃ食べよっか」
『いただきます』
うん美味しいな。ちょっと辛みがあって美味しい。楓も幸せそうな笑顔を店ながら食べている。やっぱりサイゼは最高だな。異論反論は認めない。やがて食べ終わると俺達は次がつっかえているので店をでることにした。さすがサイゼチェーン店なのに人気があるとかすごいわ。
「今日はもう帰ろっか」
「そうだな、幕張本郷駅に向かうか」
俺達は最寄り駅へと向かった。それにしても今日は楽しかった。制服デートを兄さんもしたかったんだろうけど、俺もしたかったんだよな。何か青春って感じがするだろ?それに制服から伸びる太ももは最高だ。チラチラつい太ももを見てしまう。白く陶磁器のようで透明感のある足、まさしく神秘的すぎる。
俺達は駅に着くと電車に乗った。空いてる席を見つけそこに座る。
「今日は楽しかったよ。まるで清治くんとデートをしてるようだったよ。始めてデートした日を思い出すなぁー」
俺は外にでないで一日中ゲームをしてたなしてたな。外にでるとデートが気になっちゃって後を着けそうだったからな。あのときはこうやってデートするときが来るとは思わなかった。まぁ兄さんの代わりだけど。それでも誘われないよりかはましだ。
そして最寄り駅に到着したので俺達は電車から降りる。やっぱ千葉市はいいよな。俺の青春ラブコメは間違っていると俺の妹がこんなに可愛いわけがないのモデルになっているくらいだし。いづれまた千葉市がモデルになるラノベやアニメがでるだろう。
「清春くんってポディションセカンドだよね?」
「そうだが、兄さんがピッチャーやってたから俺もピッチャーをやるぞ。元々ピッチャーもやったことあるし、無失点で押さえなきゃうちのチームはそんなに打てないから勝てないし」
「それじゃーエースを狙っているの?」
「いきなり入ってきてエースはさすがに厳しいからな。二番手を狙っている」
10番つけれればいいほうだろう。後は公式戦で結果を残せばエースじゃなくても使ってもらえる。とりあえず実績を積むこと大事だ。だから練習からてを抜かず全力でやることが大切だ。いつチャンスを与えられるか分からないしな。
「そうだ私もマネージャとしてはいるよ。清春くんを支えたいし」
「それはいいがお医者様の道は諦めたのか?」
「それをいうなら清春くんもでしょ。野球部に入らなかったのもお医者様になるための受験勉強のためだよね」
俺は元々兄さんの癌を治すためとお医者様に憧れたためだ。兄さんはもう亡くなったから制限はないから浪人して医学部にはいればいいと思っている。今より成績は落ちるだろうが一浪すれば受かるレベルにはある。
「まぁそうだが、今はいつなってもいいから兄さんよ夢を叶えることが先決だ」
「私もそうだよ。ちゃんと力をだせるように協力したいんだ」
「それじゃなんとしても甲子園に行くぞ。兄さんの夢舞台に俺は行く」
「頑張って、あ、家着いたみたいだね。また明日ね」
そう言って隣の家に帰ってた。俺も帰るかと思い、家に入った。するとドタドタと足音が聞こえた。妹も帰ってきてるみたいだな。今日はもうちょい遅くなると思ったが。
やり残したことをする俺は間違っていない 作家目指すもの @Ronisei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。やり残したことをする俺は間違っていないの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます