そこにはいない

無価値な存在。

いない

 どこかにある学校。

 教室の中。

 休み時間。


 1人の少年がいる。その少年に友人はいない。家族も小さな頃からいない。学校でもその他の場所でも、話しかける者はいない。彼は空気のように、いないものとして、そこに


 少年は、何もしていない。ただ、そこにいて、座っている。無表情で。


 少年は、何も考えていない。毎日、機械的に、学校へやってくる。座って、時の流れに身を委ねる。


 少年が生まれた時、彼は確かに



 幾日かが流れた。


 そこに少年は。初めから存在すらしなかったかのように、机も、鞄も、。そのことに、誰も気が付かない。そこには**はいない。**は***———————————————

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そこにはいない 無価値な存在。 @wisteriaflowers1231

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