若葉のカムイ 作品のCMを作ってみよう企画

☀シグ☀

結は絶を起として(おまけ付き)


「……おやすみ、若葉」


 すべては、その別れからはじまった。


『ここは……森? 昔は寝相が悪かったけれど……まさか、森の中まで転がって来ちゃった?』


 まぶたを開くと、知らない森にひとり。


『僕は若葉! キミはだれ?』


『エルピ』


『エルピ! 素敵な名前だね! よろしく!』


 不思議な声、エルピとの出逢い。


「侵入者の飼い犬よ。瘴気を隠した程度で、我らの鼻をあざむけると思うたか」


 大きな狼達との出逢い。


『おはよう!』


『〜〜!?』


 白に黒い線と斑点の蝶との出逢い。


 そして、


『逃げられちゃった。やっぱり、驚かせちゃったのかな?』


 別れ。


「何時でも帰って来い。それまで我等はこの森を守り抜く」


『絶対帰って来るよ! なにがあっても!』


 別れ。


『おやすみ、エルピ』


 別れ。


『ありがとう! 僕、がんばってくるね! 絶対、絶対帰って来るから!』


 度重なる別れを越えて、若葉は旅立つ。


 そして、


『ーーこーーん・ー・・・ー・・ちゃー・』


『あいさつを返してくれたのかな?』


 若葉は新たな出逢いと別れを繰り返す。


「ねぇ! テオを助けようとしてくれているんでしょ?!」


 繰り返して、


「私はマット、このカンタラを任されている者だ。まず話し合う前に、少し音を立てても良いかね」


 繰り返して、


「ほー。私は黒沢暦クロサワコヨミ。気軽にヨミちゃんと呼んでね!」

「あんたがアオバかい?」

「いい筋肉との出逢いには、いい肉が必要だろう?」

「気高く美しい蕾のあなた、咲くなら今よ。雨は待ってはくれないわ」

「こんなに美味しいものがあるんだもん。みんなで分けた方が、きっと美味しいよ!」


 繰り返して、


「君と私の根の部分は、同じさ。同じ風同士、仲良くしようよ」

「今はまだ、まだダメなの。だから、また今度、今度ね」

「この牙、この爪、この鱗、この身全てを以って貴様等を滅ぼす! 骨の髄まで、血の一滴さえも残さず燃やし尽くしてやる!」

「ごめんなさい……お姉様、私――あなたと殺し合たたかいたい」

「お前の友が儂らの友を殺したとしたら、お前はどうする? 儂らを止めるか?」


 繰り返して……。


 若葉が道をふり返った時。

 彼には世界がどう映り、彼はなにを選択するのだろう?



――これは、  の物語。



 異世界に転生して小さくなった白い狼のほのぼのファンタジー。

 序章 :https://kakuyomu.jp/works/16816700425969700617

 第一章:https://kakuyomu.jp/works/16816700426113221256

 若葉のカムイの本編を全部読めるのは、現在(2021/10/17)カクヨムだけ!


『はーい✝漆黒のヴァンパイア✝でーす。今日はチョッキを着れば、日光もマジ灰になる! からあっつ! くらいになるんで、試しに流水に足を入れてみたいと思いまーす。マジ余裕っしょってことでさっと川に足をジャポ、ぬううぅぅぅぅ!!!!』


 館内でのポップコーンの製造、量り売り等は、ご遠慮ください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

若葉のカムイ 作品のCMを作ってみよう企画 ☀シグ☀ @-Sigu-

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ