再会 1への応援コメント
冒頭から何とも不穏な展開……淵黒の竜にまつわる伝承、死者の魂を呼び戻すという禁断の力、そして忽然と姿を消した信仰の社。さらに、人の形をした化け物が現れたという噂まで……
前章で慈源の祠へと向かったダリュスカインの姿が、真っ先に頭に浮かびました。失った者を取り戻したいという彼の願いと、死者の蘇生を求める信仰が、どこか重なって見えるのです。
ところが、そんな不穏な空気から一転、アディーヌの家では実に微笑ましい光景が繰り広げられているのですから、この温度差が面白いですねwww
イルギネスと驃は、昨晩あれだけ飲んでいたというのに朝から剣術の稽古とは、何とも元気な二人です。しかもイルギネスには恋人がいたんですね! あの酒場での振る舞いを思い出すと、啼義でなくとも呆れてしまいそうです💦
それにしても、啼義とリナのやり取りが何とも初々しい!
リナの「まだ、いるのよね?」「よかった」という言葉に、思わず頬が緩んでしまいました。
しかも、啼義が17歳でリナが16歳。同年代の相手がいなくて嬉しいと、屈託なく笑顔を向けるリナに対して、啼義はどう答えてよいか分からず、しどろもどろ。
おやおや、啼義くん。ダリュスカインとの決着を思い悩んでいた時とは、ずいぶん違う顔を見せてくれますね(⋈◍>◡<◍)。✧♡
前話では、裏庭で自分の出生の秘密が明らかになろうとしているとも知らず、リナの温め直した目玉焼きを頬張っていた啼義。今回も、周囲では重大な出来事が進んでいる一方で、本人は年頃の少女を前に戸惑っているという対比が何とも微笑ましいです。
もっとも、啼義がイルギネスを無意識に探してしまうところには、故郷を失い、知らない世界に放り出された彼の心細さも感じられます。だからこそ、リナのように自然体で接してくれる存在が、今の彼にとって大切なのかもしれませんね。
最後に戻ってきたイルギネスと驃を、泥遊び帰りの子供のように迎えるリナの姿にも、彼女の温かい人柄が表れているように感じました。
不穏な伝承と迫り来る運命、そして穏やかな日常の中で芽生え始めた新しい人間関係。
この先、啼義とダリュスカインの運命がどう交わっていくのか気になるところですが、個人的にはリナとの初々しい交流も大いに楽しみにしています!
港町ミルファ 4への応援コメント
啼義の出生の謎が、いよいよ解き明かされようとしていますね!
イルギネスと驃の剣術勝負も迫力がありましたが、それ以上に驃が持ち帰った情報には驚かされました。ディアードの息子であることに加え、本来の名前が「翔樹(トキ)」だったとは!
実の両親が付けた名前と、育ての親である靂が与えた名前。どちらも彼にとって大切な意味を持つのでしょうし、これから自分の出生を知った時、啼義がどう受け止めるのか気になります。
それにしても、今回一番面白かったのは、裏庭と居間の対比でした。
裏庭ではイルギネスと驃が「将来の主君」の素性について真剣に話し合い、重大な事実が次々とつながっていくというのに、当の本人はそんなことなど露知らず、リナが温め直してくれた目玉焼きを頬張っているのですから!
前話ではリナの歌声に心を癒やされ、彼女の前で自分の身なりを気にするという、何とも初々しい姿を見せてくれた啼義。重い宿命を背負った青年でありながら、こういう年相応の一面があるのが微笑ましいですね。
読者は啼義の知らない重大な事実を知っているだけに、この何とも呑気な朝食風景には思わずニヤニヤしてしまいました✨
一方で、噴火によって壊滅した集落から、幼い翔樹がどのように生き延びたのかという謎は残っています。さらに、最後の一文には何やら不穏な予感も……
少しずつ明らかになる過去と、リナとの出会いによって広がり始めた新しい日常。その両方がこれから啼義の人生にどう関わってくるのか、とても楽しみです!
それにしても啼義くん(翔樹くん?)、裏庭で自分の人生を左右する話が進んでいるとも知らず、今はリナとの穏やかな朝を満喫中とは……
この温度差、実にいいですね!
港町ミルファ 3への応援コメント
リナ! ヒロインキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
……と、思わずテンションが上がってしまいました(笑)
前章のダリュスカインと結迦の切なく重苦しい展開から一転、こちらは何とも賑やかで微笑ましい展開ですね。
まず、イルギネスと驃の悪友同士らしい掛け合いが楽しかったです。二人の気心の知れた関係が自然に伝わってきますし、そんな二人に囲まれて、啼義も少しずつ打ち解けている様子が印象的でした。
特に「拾われたんだよ」とイルギネスに仕返しする場面には、思わず笑ってしまいました。出会ってまだ十日ほどとは思えないほど、すっかり良い相棒になっていますね。
もっとも、酒場で盛り上がる年長者二人に対して、旅の疲れと慣れない酒で眠くなっている啼義は少々気の毒でしたが(笑)。
そして、リナが満を持しての登場!
アディーヌ様と勘違いして失言してしまう啼義も可笑しかったですが、そんな彼を笑って受け流し、疲れていることに気づいて気遣うリナの優しさが印象に残りました。
さらに翌朝、イルギネスの姿が見えず、知らない場所で孤独と不安を感じていた啼義が、リナの何気ない歌声に心を和ませる場面がとても良かったです。
自分の出生を知り、竜の加護という重責を背負い、ダリュスカインとの決着にも悩む啼義。そんな彼にとって、リナの存在は、これまで知らなかった穏やかな日常を感じさせてくれるものなのかもしれませんね。
そして何より、最後の場面です。
目の前に朝食があるというのに、リナの前では旅の汚れた身体が気になって、先に風呂に入りたいと思ってしまう啼義。
おやおや? これはもう、本人も気づかないうちに異性として意識し始めているのでは? と思わずニヤニヤしてしまいました❤
前章では、修羅道を進もうとするダリュスカインにとって、結迦との出会いが大きな転換点になるのではないかと感じました。そして今度は、啼義にとってリナとの出会いが、同じように重要な意味を持つのかもしれません。
二人とも、それぞれ異なる苦悩を抱えていますが、誰かとの出会いによって心が動き始めているところが興味深いです。
もちろん、リナが本当にヒロインなのかはまだ分かりませんが、個人的には大いに期待したいところです!
それにしても、ダリュスカインとの決着をどうつけるべきか、啼義自身にも答えが見えていないという点は気になります。二人が再び相まみえた時、それぞれが出会った人々の存在が、どのような影響を与えるのでしょうか?
物語の大きな流れも気になりますが、まずは啼義とリナの今後が楽しみです。
いやぁ、こういう初々しい出会いは良いですね!
港町ミルファ 1への応援コメント
前章の重い展開からの息抜きの役割が強い回と感じました。
でも啼義の出生、竜の加護の継承者が不在であることによる魔物の増加、イルギネスとディアードの関係など、今後につながる情報が目白押しです✨
ダリュスカインが失った家族を取り戻そうとしている一方で、啼義は自分が生まれた家族の存在を知ることで心の安定を得ているという対比が印象的です。
同じ家族という存在が、一方を過去に縛り、もう一方を未来へ進ませているように思えます。
でも啼義は竜の加護の継承者としての使命を、まだ積極的には受け入れられていませんし、この不安が、今後どのような覚悟に変わっていくのか楽しみです🎶
魔物の境界が弱まっているという問題……これは個人の戦闘能力だけでは解決できない、世界全体に関わる危機です。啼義が継承者になることと、実際に境界を回復させることがどう結びつくのかも興味深いなと😋
そして、最後に登場した赤い瞳の男。彼が何者で、啼義の旅にどんな役割を果たすのか、続き拝見します⸒⸒⸜( ˶'ᵕ'˶)⸝ᰅ‹ᰅ‹
南へ 6への応援コメント
「南へ」後半三話を読んで、ダリュスカインにとって結迦との出会いは、彼の生き方を左右する大きな転換点になるのではないかと感じました。
亡き家族を取り戻すという悲願を抱きながら、靂に認められたいという思い、そして啼義に対する嫉妬や劣等感を募らせてきたダリュスカイン。魔術師として並外れた実力と精神力を持ちながらも、その強さゆえに自らを追い詰め、いつしか修羅の道を歩もうとしていたように思えます。
特に印象に残ったのは、生きることへの執着と、死による解放を望む気持ちが、彼の中で同居しているという描写でした。目的を果たすためには生きなければならない。しかし、その目的そのものが彼を苦しめている。何とも皮肉で、哀しい生き様だと思いました。
そんな彼の前に現れた結迦もまた、深い傷と孤独を抱えていて互いに多くを語らずとも、どこかで相手の痛みを感じ取っていたのでしょうね。
傷の舐め合いとも違う二人。片腕を失い、髪を結ぶことさえ難しくなったダリュスカイン。その髪を結迦がそっと結んであげる場面には、何とも言えない温かさを感じました。大仰な言葉や行動ではなく、ただ相手のためにできることをする。そのささやかな優しさが、長年憎しみや執念に囚われてきた彼の心を揺さぶったのだと思います。
そして何より驚かされたのが、最後に結迦が声を取り戻した場面でした。
それまで声を発することのできなかった彼女が、去りゆくダリュスカインの背中に向かって「お帰りをお待ちしています」と告げた瞬間には、思わず胸を打たれました。
まさかここで彼女の声が戻るとは思っていなかったので、驚きとともに、この言葉が持つ意味の大きさを考えさせられました。
彼女がなぜ声を失っていたのか、その傷がどれほど深いものだったのか。まだ分からないこともありますが、ダリュスカインに帰ってきてほしいという強い思いが、彼女自身の中でも何かを変えたのかもしれませんね❤
死を覚悟して旅立つ男に対して、初めて取り戻した声で伝えたのが、別れでも引き留める言葉でもなく、帰りを待つという約束だったこと。ここには大きな意味があるように思います。
これまでのダリュスカインは、失ったものを取り戻すため、あるいは誰かに勝つために生きてきたのでしょう。しかし結迦は、何かを成し遂げた彼ではなく、ただ彼自身が帰ってくることを願っている。
それは、彼が長い間求めながらも得られなかったものなのかもしれません。
もちろん、今回の出会いだけで彼の嫉妬や憎しみが消えるとは思いません。長年積み重なった情念は、それほど簡単に断ち切れるものではないでしょう。
それでも、修羅道を進むしかないと思い詰めていた彼に、別の道があることを結迦は示したのではないでしょうか。
そして、この出会いはダリュスカインだけでなく、結迦にとっても大きな転換点だったように感じます。互いに傷を抱えた二人が、相手を思いやることで、少しずつ自分自身の心にも変化を生じさせている。そんな関係性が印象的でした。
ダリュスカインが最後まで振り返らず、何も答えなかったことも、今の彼らしいと感じました。帰ると約束できるほど、まだ自分自身の心に決着をつけられていないのでしょうね。
けれど、彼の帰りを待つ人がいる。その事実は、これから先の彼の選択に少なからず影響を与えるような気がします。
今回の三話は、単なる旅立ちの場面ではなく、ダリュスカインという人物の生き様に、一筋の光が差し込んだようなお話でした。
果たして彼は、憎しみと執念の果てに何を見いだすのでしょうか。そして、いつか結迦の待つ場所へ帰ることができるのでしょうか?
その行く末を、これまで以上に見届けたくなりました。
南へ 3への応援コメント
ここまでの3話で、一気にダリュスカインという人物の見え方が変わりました。
これまでは啼義の前に立ちはだかる強大な敵という印象でしたが、今回はその内面が丁寧に描かれ、彼もまた喪失を抱えた一人の人間なのだと感じました。
靂を自らの手で討ちながら、その罪と後悔を抱え続け、それでも目的だけは手放せない。右腕を失ってもなお、すべてを犠牲にして進もうとする姿は痛々しくもあり、同時に彼の生き様そのものでもあるのでしょう。
結迦や宗埜とのやり取りも印象的でした。結迦は言葉を失いながらも、ダリュスカインの悲しみや憎しみに寄り添おうとし、宗埜は彼の「業」を見抜きながらも頭ごなしに否定しない。その二人の静かな距離感が、ダリュスカインの孤独をかえって際立たせていたように思います。
また、「慈源の祠」と「慈禊の祠」の設定も非常に興味深かったです。山脈を越えるための便利な仕掛けではなく、命を懸けて挑む禁忌の祠という位置付けが、この世界らしい重みを感じさせました。星莱の社がその祠を密かに守り続けてきた背景も、世界観に厚みを与えています。
そして何より印象に残ったのは、ダリュスカインが受けた「南だ」という啓示です。あれは淵黒の竜の導きなのか、それとも別の何かなのか。本人にも正体が分からないまま従おうとしているところに、不気味さと危うさを感じました。
宗埜が語った「業がお前を喰らわんことを祈る」という言葉が、まさに今のダリュスカインを象徴しているようにも思えます。
啼義が喪失を乗り越え、自分の道を歩き始めた一方で、ダリュスカインは喪失を憎悪へと変え、業に突き動かされながら前へ進んでいる。同じ「大切なものを失った者」でも、歩む道がここまで対照的に描かれているのが印象的で、この二人が再び相まみえる時、どんな結末を迎えるのかますます楽しみになりました。
作者からの返信
朝霧さん、続けて丁寧なコメントを下さり、ありがとうございます!
この辺りの展開は、実は最初は全く頭にありませんでした(爆)。
ただ、ダリュスカインも相当な重傷なので、助ける人間がいないと生き延びられないだろうなとは思い、宗埜が浮かびました。
しかし書き出してみると、小屋には宗埜だけでなく、結迦という年頃の女性キャラがいて、しかも訳ありという…その先はもう、作者と言いながら"作る"のではなく、視えた情景を綴っていく感覚に近く、あれよあれよという間に、禁断の祠まで出てきて、どうなることやらとハラハラしていた次第です(笑)。
そんな、予期せぬ流れになってきた第二章後半のさらに後半も、どうぞお楽しみに!😄
旅の始まり 4への応援コメント
今日はここまで読了。
啼義がようやく、自分の道を自分で歩む覚悟を決められたことが印象的でした。靂への「俺、なんとかやって行けそうだよ」という心の語りかけには、悲しみを抱えたままでも前へ進もうという強い意志が感じられます。そして、ダリュスカインとはいつか必ず決着をつけるという覚悟も固まり、守られる側だった啼義が、自ら未来を切り開こうとしている姿に成長を感じました。
ダリュスカインの執念は想像以上でした。右腕を失ってなお、淵黒の竜への狂信を深めていく姿は恐ろしく、啼義との再戦は避けられないのだろうと感じます。
希望を見つけ始めた啼義と、闇へ沈んでいくダリュスカイン。二人の対比が鮮やかで、続きがますます気になりました。
作者からの返信
朝霧さん、応援コメントありがとうございます!
啼義とイルギネスの間の信頼もしっかり育ち、啼義もここでやっと、悲しみやショックに埋もれていた心を建て直し、ダリュスカインに対して向かって行かなかればならないという気持ちも整いました。
そして、そう、ダリュスカインです。
実は私も、ここで書くまで、彼がそんな大きな怪我をしているとは知りませんでした😅
でも逆に、損失が大きくなればなるほど、彼の中ではこのまま引き下がれないという負の感情が昂りを見せてきます。
それが彼にとって強みとなるのか…
啼義とダリュスカインの対比が、互いをどのように導いていくのか。
やがて対峙する時までの道のり、どうぞ見守ってください。
旅の始まり 3への応援コメント
旅が始まったばかりなのに、もうイルギネスという人物の大きさを感じる2話3話でした。
魔獣との戦闘では、啼義はまだ傷が癒えきっていない現実を突きつけられ、イルギネスの銀髪に靂の姿を重ね、押し込めていた悲しみが一気に溢れ出す場面は胸が締め付けられました。
ここでようやく啼義は、靂を失った現実と向き合えたのだと思います。
その後、すべてを打ち明けた啼義をイルギネスが受け止める展開が本当に温かいですね。
淵黒の竜のもとで育った過去を知っても態度を変えず、さらに自ら亡き弟の話を語ることで、「守ってやる」という言葉に重みが生まれていました。単なる励ましではなく、自分自身の後悔を乗り越えようとする覚悟でもあったように感じます。
そして最後の抱擁。「だから今は、しっかり泣け」という一言が本当に優しい。靂との別れで流しきれなかった涙を、イルギネスが受け止めてくれたことで、啼義もようやく前を向いて歩き出せるのではないでしょうか。
喪失から再生へ。この二話は、啼義が新たな相棒とともに本当の意味で旅を始めた、そんな大切な節目のエピソードだったと思います。
作者からの返信
朝霧さん、あたたかいコメントをありがとうございますっ!
ここでのイルギネスの器の大きさは、私も書いてて感心しました。
彼ではければ受け止められなかったであろう部分が大きく、弟のこともあっての必然の絆を裏付ける場面を描けた今話は、物語を綴る上でも大きなポイントだったと思います。
啼義もここで、ようやく現実、そして自分の心と向き合い、辛い気持ちを出し切ったことで、やるしかないんだと徐々に前向きな切り替えに向かえるようになりました。
2人が本当の意味でのバディとなるスタート地点です。
旅の始まり 1への応援コメント
ようやく本当の意味で旅が始まりましたね。
啼義は自分の正体を隠したまま、イルギネスは探している人物の正体にまだ気づいていない。この「知っている読者」と「知らない登場人物」の構図が、とても面白いです。
最後に交わした「よろしく」の握手は、新しい相棒の誕生を感じさせる爽やかな場面でした。その一方で、イルギネスが啼義にディアードの面影を重ねるラストが気になります✨
作者からの返信
朝霧さん、応援コメントありがとうございます✨
ここから先、ようやく2人が互いの存在のベールを取り払って、確実なバディとして固めて行くターンに入ります。
最後は、読者には明白だけれど、イルギネスのとっては大きな伏線ですね(笑)。
もちろんこのあとはしっかり試練が待ち構えてますので、心して進んで頂ければ…!!😆
出会い 4への応援コメント
「崩壊」が喪失の章なら、「出会い」は再生の始まりを描いた話だったように感じました。
「崩壊」では、啼義は育ての父と別れ、帰る場所を失い、命を狙われる立場になりました。だからこそ、この章ではイルギネスという存在の温かさがより際立っています。困っている人を見捨てられない、深く詮索しない、相手が話せる時を待つ。彼の優しさは決して押しつけがましくなく、ごく自然だからこそ心に沁みました。
一方で、啼義もすぐに心を開くわけではありません。髪を結ぼうとして靂との別れを思い出す場面や、血に染まった装備を見て現実を突きつけられる場面からは、心の傷がまだ生々しいことが伝わってきます。それでも、焼きたてのパンを「うまい」と口にし、ほんの少しだけ笑みを見せる姿には、読んでいてこちらまでほっとしました。
また、イルギネスが所属するのがイリユス神殿だと判明したのも興味深い展開です。啼義が目指すべき場所と、イルギネスの帰る場所が偶然にも一致したことで、この出会いは単なる「命の恩人」ではなく、物語そのものを動かす必然だったのだと感じました。
そして最後の「気にするな。経費で落とす」は思わず笑ってしまいました。これまで重苦しい展開が続いていた分、この一言で空気が一気に和らぎます。イルギネスらしい飄々とした人柄がよく表れていて、とても好きな締めくくりでした。
「崩壊」で啼義はすべてを失いましたが、「出会い」で新しい居場所への扉が少しだけ開いたように思います。悲しみを忘れたわけではない。それでも前へ進み始めるのかなと……そんな希望を感じさせてくれる、穏やかで心温まる話でした。
作者からの返信
着実に読み進めてくださっている上に、丁寧な感想コメントありがとうございますっ!
この辺りは、啼義とイルギネスが信頼を重ねていく場面なので、何気ない描写の節々に、2人の心が少しずつ近づいていく様子を読み取って頂けたようで、とても嬉しいです。
しかし話自体は、わりと核心に迫ってきていて、イルギネスの立場が明白なってくることで、偶然ではない出会いの伏線となっています。
和やかながら、2人の関係は確固たるものへと固まり始めます。
「経費で落とす」は、イルギネスのことですから、多分経費の係は若い女子で、にっこりしながらお願いするつもりでしょうね(笑)。
そんなちゃっかりしたところもあるイルギネスと、根が真面目な啼義の関係を、ぜひ見守ってやってください😊
出会い 3への応援コメント
前章の緊迫感とは打って変わって、少し肩の力を抜いて読める一話でした。それでも、啼義の心に残る傷の深さは随所から伝わってきます。
イルギネスが印象的です。
「なぜ助けたんだ?」という啼義の問いに対して
「生きてるのを見つけちまったからには、見捨てて行けんだろう」
という返答が実に彼らしい。損得ではなく、ごく当たり前のこととして人を助ける姿勢に、人柄の大きさを感じました。
一方で、その善意をすぐには受け止められない啼義の反応も自然でした。つい先日まで命を狙われ、育ての父と別れ、何もかも失ったばかりですから、誰かを簡単に信じられないのも無理はありません。それでも、イルギネスの飾らない言葉や、装備をきちんと手入れして残してくれていた気遣いに、少しずつ心がほぐれていく様子が丁寧に描かれていて好印象でした。
そして、部屋の隅に置かれた血塗れの装備を見た瞬間、「夢じゃねえんだ」と現実を突きつけられる場面は胸が痛みます。読者も前章を知っているからこそ、啼義と同じようにあの別れを思い返してしまいました。
ラストの「じゃあ、俺と一緒に来るか」は、とてもシンプルな一言なのに、不思議なくらい温かく響きました。啼義にとっては、失ったものの大きさを埋めることはできなくても、「これから先」を示してくれる初めての言葉だったように感じます。
崩壊編で心を締め付けられた直後だからこそ、この穏やかな空気がより心地よく感じられました。イルギネスが啼義にとってどんな存在になっていくのか、これからの旅がとても楽しみです。
作者からの返信
朝霧さんありがとうございます✨
この辺のお話は、イルギネスの存在に本当に助けられました(笑)。
啼義を拾ったのがイルギネスで良かったとは、複数の読者様に言われますが、本当、普通には見て見ぬ振りで放置されかれないような状況の啼義を、よくぞ運んでくれたと思います。
そういうことのリスクについて、あんまり考えてないというか、リスクがあってもなんとかなるだろうというあっけらかんとした性格は、彼の最大の魅力のような気がします。
一方の啼義の立場からすると、そりゃあ、命を狙われた後に、初めて会った人物にすぐに気を許せずもないけれど、なにせ場所も全く分からず、自分だけではどうにもできない状況もあって心細いどころではないゆえ、ひとまず目の前のイルギネスに頼るしか道がないわけですが…ここはもう、2人の相性もいいんだろうなと、書いてて思いました。良かったー ̄▽ ̄;
イルギネスの持つ懐の深さは、彼の中にある辛い経験ゆえなのですが、それはまたもう少し後に語られます。
やっと物語が少し明るい要素で未来を映し出したところなので、引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです。
崩壊 4への応援コメント
幕間から一気に物語が加速して、まさに怒涛の展開でした!
幕間では、靂がすべてを理解した上で啼義を逃がしたことが静かに描かれ、「最後の命を下す」という締め方から、どんな覚悟を決めたのだろうと引き込まれました。その余韻も冷めやらぬまま、この激しい展開へ繋がる構成が見事です。
そして何より、ダリュスカインという人物が一気に分からなくなりました。これまでの冷静沈着で理知的な姿はどこへ行ったのか。血に染まった姿、狂気を宿した笑み、そして「もう始末した。腑抜けた主など、俺には要らない」という言葉。そのどれもが別人のようで、本当に靂を討ったのか、それとも啼義を揺さぶるための嘘なのか、全く読めません。ここまで積み上げてきた人物像との落差が大きいだけに、「ダリュスカインに何があったのか」という疑問が一気に膨らみました。
もちろん啼義からすれば、そんなことを冷静に判断できるはずもありません。父を殺されたと聞けば、怒りに任せて剣を抜くのは当然です。その結果、実力差を突き付けられ絶体絶命に追い込まれる展開には、読んでいて思わず力が入りました。
それでも最後に啼義を立ち上がらせたのは、靂の「生きろ」というたった一言でした。親子の別れで終わった筈の想いが、そのまま啼義を支える力になっているのが本当に熱いです。
そしてラストの覚醒。眩い光の中に現れた「自分によく似た誰か」とは何者なのか。ダリュスカインの豹変の理由も含めて、一気に謎が増え、続きが気になって仕方がありません。親子の感動だけで終わらせず、新たな謎と戦いへ繋げる、とても勢いのある一話でした。アツいです☆彡
作者からの返信
朝霧さんありがとうございます!!
この場面はもう本当…王道の展開ながら、各キャラの心模様を反映した動作や言い回しを、文字でどう伝えるのか、突き詰めれば突き詰めるほど、書いてて苦しくなるような状況でしたが、必死にリアルな感覚を想像しながら綴ったので、こんなにもきっちり読み込んで頂けて感無量です!!
それぞれが互いに極限状態の混乱の最中であり、一線を超えた時に起こる異常な状況が伝わったのも、本当に嬉しいです。
ダリュスカインはずっと模範的な側近の顔をしながらも、その心には密かに降り積もる闇の感情がありました。
それは後ほど明らかになりますが、抑えていたものが一気に溢れ出して、自分でも自分を制御できなくなってしまう。
もう後には引けないところまで行ってしまった現実が、彼の心のブレーキを完全に取っ払ってしまったと言えます。
共に戻ることができないところまで捻れてしまった2人の行く先がどうなるのか…物語はここからが本番です。
ぜひ楽しみに読み進めてみてくださいね!
崩壊 3への応援コメント
鳥肌が立ちました……。これは反則級に格好いいです。
前話まで「使命を取るのか、情を取るのか」と揺れ続けていた靂が、ついに刀を抜いた瞬間は、本当に啼義を斬るのだと思いました。啼義も覚悟を決め、「早く殺れ」と叫ぶ場面は、お互いが相手の立場を理解しているからこその悲痛さがあり、息を詰めながら読み進めました。
だからこそ、振り下ろされた刃が斬ったのは命ではなく髪だったという展開には思わず息をのみました。「この髪をもって、お前は死したものとする」という一言が、本当に格好いい。ただ見逃したのではなく、頭としての責務を果たした形を残しながら、父として息子を生かす道を選んだ。これ以上ないほど靂らしい決断だったと思います。
さらに胸を打たれたのは、「十七年──気付けばその年月は、姫沙夜といた年月を越えていた」という一文です。この一文だけで、靂にとって啼義がどれほど大切な存在になっていたのかがすべて伝わってきました。血の繋がりはなくても、十七年という歳月が本物の親子にしていたんですね。
そして最後の「お前は、自分の道を生きろ」。これまで冷徹な頭として振る舞ってきた靂が、初めて父親として啼義を送り出した瞬間だったように感じました。啼義の「ありがとう」と一度だけの抱擁も、言葉以上に多くの想いが込められていて、本当に美しい締めくくりです。
ここまで積み重ねてきた親子の関係があったからこそ、この別れは涙なしでは読めませんでした。悲しい場面なのに、どこか清々しさも感じる、最高に熱くて格好いい一話でした。
作者からの返信
わあぁぁぁぁ〜!!!
もう本当、緻密に読み解いて頂いて、めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます!
この辺の場面は、本当に最初にこの話を書きかけていた10代の自分には書けない、出産と育児での経験を経て、やっと綴ることができた"親子の絆"と思います。
愛しい人への気持ちも消えてはいないけれど、啼義との日々がいつしかそれを追い抜いて大きなものになっていた。
それに気づいた靂は今度こそ、もう、愛した相手=息子同然の啼義の道が途絶えることのないよう、願いを込めて送り出します。
決して仲良し親子のような関係ではなかったけれど、心の奥では確かに親子の情があったのだと、互いがしっかり認識することで、この悲惨な状況でも、それが互いを支える柱となります。
そしてこの経験が、これからの啼義をしっかりと支えていきます。
啼義の冒険はそれこそこれからなので、ぜひこの先も楽しみに見守って頂けたら嬉しいです。
崩壊 2への応援コメント
一気に物語が動き出した、まさに息を呑む回でした。
これまで啼義は「自分は何者なのか」と苦しみ続けていましたが、逃げるのではなく、自ら靂のもとへ向かったことに大きな成長を感じます。誰かに真実を暴かれるのではなく、自分の口で運命を受け入れようとする姿に胸を打たれました。
靂の「どうしてそう言い切れる?」という返しが印象的です。頭としては答えを理解しているはずなのに、どこかで「違う」と言ってほしい、まだ別の可能性があると言ってほしい──そんな育ての親としての願いが滲んでいるように感じました。
だからこそ、啼義の「俺が"竜の加護"の継承者だからだよ」という告白は、本当に重い一言でした。隠し通すことも、曖昧に誤魔化すこともできたはずなのに、靂を欺かず、自ら真実を突きつける覚悟を選んだ啼義の強さに引き込まれます。
前話までは疑惑だったものが、この一言で現実となり、物語は完全に後戻りできない局面へ突入しました。育ての父と育てられた子が、信頼ゆえに真実を語り合い、その真実が二人を引き裂こうとしている。この構図があまりにも切なく、それでいて次の展開が気になるという、まさに「崩壊」の幕開けを感じさせる、熱くも切ない一話でした。
作者からの返信
ありがとうございます!
そうなんです、ここの心の揺らぎ、葛藤は丁寧に描かなければと、何度も流れを確認しながら書いたので、啼義の決心や靂の親心の裏に潜む思いなど、読んでくださる方々にどこまで伝わるか、試行錯誤を重ねました。
物語はいよいよ後戻りのできないところへ転がり落ちていきます。
捉え方によってはこの先を読むのが恐ろしくなるばかりと思いますが、この崩壊があって、物語は本題、まさに本編への扉が開くので、矛盾はあるけど楽しみにして頂けたら本望です。
崩壊 1への応援コメント
まさに「信念」と「情」が真正面からぶつかり合う回でした。
啼義は自分の力を恐れ、「もうやめたい」と訴えているだけなのに、その言葉一つひとつが靂にとっては真実を暴く鍵になってしまうのが、とても切ないです。「どの竜だ?」という一言には、育ての親として信じたい気持ちと、頭として疑わなければならない使命の両方が込められているように感じました。
一方の啼義も、「竜の加護」という言葉に記憶の断片を揺さぶられ、自分自身が何者なのか分からなくなって逃げ出してしまいます。これまで真っ直ぐだった彼の心が、音を立てて揺らぎ始めた瞬間でした。
ダリュスカインの非情さが際立ちますね!彼は一切迷わず「始末しましょうか」と口にして背筋が凍る瞬間でした。
でも靂は「もしそうなら──私がやろう」と答える。この言葉は決意というより、自分に言い聞かせるための言葉に聞こえました。
最後の「刀を握る指先が震えていた」という描写が、この回のすべてを物語っています。長年追い続けた悲願を守る責務と、我が子のように育てた啼義を失いたくない気持ち。その相反する思いが痛いほど伝わってきて、胸が締め付けられる一話でした。タイトルの「崩壊」は、世界ではなく、まず靂自身の心が崩れ始めていることを示しているようにも感じました。
作者からの返信
引き続きの丁寧なコメント、ありがとうございます!
そしてものすごく細かい描写を汲み取ってくださり、作者冥利につきます!
ダリュスカインは、啼義に対し、敬う主人の息子的な存在ゆえ丁寧な態度で接してますが、その胸の内では、啼義が主人の敬愛を受け、自分の魔術以上の謎の力を有していることについて、どこか嫉妬のような、疎ましく思っている部分もあり、それが今回、あの非情な態度へと繋がっています。
一方で、ダリュスカインと足並みを揃えて来ていたはずの靂には、感情の乱れが起こって、2人は剥離していく。
ある種、ファンタジーの展開ではお決まりのパターンなのですが、それをどう、キャラの心情や情景で惹きつけて書けるかが課題だったように思いますので、そこもしっかり感じ取って頂けて嬉しいです。
亀裂 4への応援コメント
靂の葛藤がとても印象に残る一話でした。
これまでは冷静で迷いのない人物という印象でしたが、啼義の正体に疑念を抱いた途端、「頭としての義務」と「育ててきた情」の間で揺れ動く姿に、人間らしさが強く表れています。かつてなら迷わず切り捨てられたはずなのに、今回はそれができない。この変化だけでも、啼義が靂にとってどれほど大切な存在になっていたのかが伝わってきました。
幼少期の「竜の神様にお願いしたら風が吹いた」という何気ない思い出が、二年前の山火事の豪雨、そして現在の疑惑へと一本の線で繋がる構成が見事です。当時は微笑ましい逸話だった出来事が、今では物語の根幹を揺るがす伏線として立ち上がってくる展開に引き込まれました。
啼義が「なんかわかんねえけど、願ってみたら届かねえかなって思って」と照れながら語る場面は印象的ですね(*^^*)
本人には特別な力を誇示する気などまったくなく、ただ誰かを助けたいという純粋な願いが奇跡を起こしているように見えました。その無垢さがあるからこそ、「もし蒼空の竜の力だったら」という疑惑がより切なく響きます。
派手な戦闘はないものの、過去の伏線を丁寧に回収しながら、靂の心理描写で物語の緊張感を高める、とても読み応えのある回でした。夜明けまで眠れない靂の姿が、この先どんな決断を下すのかを強く気にさせる締めくくりだったと思います。
作者からの返信
朝霧さん、丁寧なコメントをありがとうございます!
この辺りは、今まで揺れ動くことのなかった靂に中に躊躇や戸惑いが生まれて、思い出すら疑念へと変わっていく岐路的な場面でした。
この懸念が、本人たちの意図とは裏腹にどんどん膨らんでいく様子は、書きながらも重いなと、どこかで救いがあればいいのにと思っていた記憶があります。
ある程度の厳しい状況がないと物語が始まらないので仕方ないとはいえ、靂の苦しみが垣間見えて、作者としては罪深い気分もありつつ…見守って頂けましたら幸いです。
(もう先まで読んでくださってますので、見守りも何もありませんが/笑)
亀裂 3への応援コメント
啼義の抱える過去の謎や力への葛藤が伝わり、内面の繊細さが印象深く描かれていらっしゃるなと思います。
幼い頃からの「居場所」である木の上で、彼が自分の起源や過去に想いを馳せる姿は、自然と読者の共感を誘います。
「竜の加護」という自らの力の目覚めが恐ろしく、拒絶したいと感じる心情は、ただ単に力を求める者とは異なる深みを感じますし、啼義の人間らしさが伝わってきます♪
作者からの返信
朝霧さん、いつも丁寧な応援コメントをありがとうございます!
本当に励みになります!
この時点で、啼義にはもう抗えない覚醒が迫ってきています。
この木に登って眺める景色は同じなのに、自分はどうしても同じままでいられない。悲しい葛藤の先に、啼義も追い詰められて行きます。
彼もまた、逃れられない決断を迫られていくのです。
亀裂 2への応援コメント
靂とダリュスカインが持つそれぞれの目的が明らかになり、物語が複雑に展開していくのが興味深いです。
啼義の力についての真実を探ろうとするダリュスカインの思惑と、慎重に計画を進めようとする靂の姿勢には重責や覚悟が表れています。
啼義が抱える負担を思いやりながらも、目的達成のためには彼の力が重要であると認識する二人の葛藤が切実に伝わってきます。
物語が進む中で、この力の正体が明かされることで、彼らの運命がどのように動いていくのか、続きがとても気になります。
作者からの返信
朝霧さん、応援コメントありがとうございます!
ぼんやりしていた疑問が形になってきて、それぞれの思惑と道がだんだんと乖離してきはじめる場面です。
ダリュスカインの勘は鋭く、心の中ではまだ決めてはならぬと自制していますが、潜在意識ではもう、啼義の存在が敵対の位置にあることを認識しています。
彼の認識が、どのように形に表れていくのか…第1章の最後に出る1つの決着を、ぜひ楽しみに読み進めてくださいませ。
亀裂 1への応援コメント
啼義が抱える「蒼空の竜」の謎と、ダリュスカインの揺れ動く心情が巧みに描かれています。
ダリュスカインは啼義を警戒しつつも弟のように思う気持ちがあり、彼の力を冷静に見つめる姿が印象的でした。
啼義の力の正体が明らかになるにつれ、物語全体が張り詰めた緊張感で満たされ、彼の運命と社の目的がどう絡み合うのか、先が気になりました。
彼らの信仰と竜の力との関わりが奥深く描かれていて、単なる魔術師同士の葛藤に留まらず、歴史と宿命が絡み合うのを感じます。まさにドラマですね!
結末が見えない不安感と啼義の過去への興味が募り、竜に纏わる伝承が彼らの未来にどう影響を及ぼすのか興味が尽きません♪
作者からの返信
朝霧さん、またしても丁寧で深い読み込みのコメントをありがとうございます!!こんなにしっかり読んで頂けて、本当に嬉しいです!
この辺りからやっと、物語の真の出発点に向けて緊張感が上がってきます。
第1章は不穏な要素が立ち込めているので、比較的重めな雰囲気で推移していますが、第二章になると解放されて少し空気が軽くなりますので(笑)、この不安と緊張感の中でそれぞれがどんな選択をしていくのか、ぜひ見届けてください。
予兆 4への応援コメント
魔術師ダリュスカインと啼義の複雑な関係性を通じて、力と孤独、そしてアイデンティティの探求がエモいです。
ダリュスカインの視点から語られることで、啼義が持つ特異な力への警戒心や彼の心の葛藤が浮き彫りになっていますし、啼義が靂の愛した女性姫沙夜と同じ髪色を持っていることが、彼の存在意義や過去の影響を強調されていて引き込まれます。
啼義は、自身の力に対する戸惑いや、靂との関係に苦しむ姿が非常に印象的です。彼は強力な魔力を秘めているにもかかわらず、その力を制御できずに苦しむ姿は、孤独と不安を象徴していますね。
特に夢の中で感じた温もりの喪失は、彼の心の奥深くにある渇望を示しており、彼の痛みを共感することができました。
物語全体を通じて、力の本質やその扱いに関する問いかけがなされており、啼義がその力をどのように受け入れ、成長していくのかが興味深い点です。また、ダリュスカインの存在が彼にとっての導きとなるのか、敵となるのかも気になるところです。
<予兆3と4の感想でした♪>
作者からの返信
わあぁぁぁぁっ!!!
すっごく丁寧な応援コメントを、ありがとうございますっ!
この辺りはまだまだ序盤で、今読み返すとだいぶ稚拙な文章もあるので少々気恥ずかしいのですが、こんなに深く読み解いて頂けて本望です。
ダリュスカインと啼義は、これから一筋縄ではいかない関係へともつれていきます。
物語の流れに伴い、人間関係や感情の変化、交錯や葛藤など、てんこ盛りで展開していきますので、この先も楽しんで頂けたら嬉しいです。
ープロローグーへの応援コメント
初めまして
twitterXからお邪魔させていただきました
しっかりとした重厚な展開を予想させる書き出しでこれからの物語の展開を楽しみにさせていただける余韻を感じました♫
これからもお邪魔させていただきますのでどうぞ宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
作者からの返信
朝霧さん初めまして!
お時間割いて読んでくださり&コメントまでありがとうございますっ!
全体的にシリアス重厚な物語ですが、仲間とのやり取りなど、随所にライトな部分も盛り込ませつつ、深く楽しんで頂けると思いますので、ちょっとした有意義な読書時間をお届けできたら嬉しいです🎵
ぜひごゆっくりお楽しみください。
亀裂 1への応援コメント
イベントに参加頂き、ありがとうございます!
火山の噴火と、そこにいた謎の赤ん坊との出会いから始まる物語。自分の正体が何なのかを追求する啼義と、婚約者である姫沙夜を探す靂。両者の視点から物語が展開していくのですね。啼義と姫沙夜の髪の色が同じということなので、この二人の関係性も気になります!蒼空の竜が啼義の正体かなと予想するも、後々の展開が楽しみです。あと、すごく読みやすかったです(*^^*)✨
稚作ではありますが、こちらにも遊びに来てくださると嬉しいです!
作者からの返信
ノエルアリさん初めまして!
子供が夏休みだったり、色々とバタバタしておりまして、お返事がだいぶ遅くなりすいません。
魅力的なイベントの企画、そして拙作を読んでくださり、ありがとうございました✨
この物語は、すごく昔の自分が未完で放置していたものですが、年月が経ってようやく完結できたので、その間の人生経験も豊富に盛り込まれております(笑)。折を見て、また続きも楽しんで頂けたら嬉しいです。
そちらにも遊びに行かせていただきますね!
〜エピローグ〜への応援コメント
はじめまして。
レキ様のかっこよさに撃たれ、お兄ちゃん護衛二人やリナちゃんとの関わりを経てのナギ君の成長に痺れ、ダリュさんが得た救いと最後の笛のくだりに涙させていただきました。
素敵な物語を、ありがとうございました。
作者からの返信
初めまして!
こちらこそ、お時間を割いての読了&とても励みになるコメントをありがとうございます!
この物語は、作者である私自身も、ナギがどこまで成長するのか、そしてダリュスカインとの決着もどうつけて行くのか、書くまで読めない部分がありました。
結果としては、誰もの胸の内に、何かしらの希望が残せたようで一安心です。
各キャラクターにスポットを当てた読み切りもございますので、気が向きましたらまたぜひ、覗いて見て頂けたら嬉しいです。
ありがとうございました!
〜エピローグ〜への応援コメント
最後まで読ませていただきました!
ナギさんが自分の運命を知って、悩みながらも成長していく姿がとても愛おしく、最後まで楽しく拝読いたしました。
笛によってレキさんとの思い出がよみがえるシーンは、思わず涙腺が緩んでしまいました……!
兄弟なようなイルギネスさんとの関係性も、リナさんとの初々しい関係もすごく好きです。
ダリュスカインさんとの、一言では言い表せない関係も!
ナギさんの言うように、これからも大変な日々が続きそうではありますが、大切な人と仲間に支えられて立派な「竜の加護の継承者」になっていくのだろうなと思います!
執筆お疲れ様でした。
素敵な物語をありがとうございました!
余談ですが、私イルギネスさんが好きです(笑)
作者からの返信
読了&応援コメント、ありがとうございます!!
とてもとてもじっくり読んで下さり、お忙しい中、励みになるコメントを綴ってくださった事、感謝いたします!
最初は、せっかく創作に戻ってきて、未完のままの原案を見つけたタイミングもあって、なんとなく完結させられたらいいなというだけの思いで書き始めましたが、物語が進むうちに、作者である自分にも見えなかったキャラの感情や展開が見えるようになるのは、私自身も楽しく、愛おしい時間となりました。
ナギたちの人生、物語はもちろんまだ続きます。それぞれが、それぞれの道をどう歩むのか、機会があれば綴りたいと思っておりますので、その時はまた、どうぞよろしくお願いいたします。
P.S.
イルギネスにファンコールありがとうございます。
彼にスポットを当てた短編もございますので、気が向いたらぜひ覗いてみてください^-^
破邪の光 5への応援コメント
ダリュスカインさんとナギさんの決着は、悲しいものでしたね。自分で返しに行けという、ナギさんの言葉でより悲しさが募ります。
光に包まれて消えたダリュスカインさんでしたが、きっと竜の神様が願いを叶えてくれたんだと信じたいですね。
そして、驃さんよくぞ無事で……!
本当に頑丈なんだなと失礼なことを思ってしまいました……。
作者からの返信
ありがとうございます。
最後の決着がどう着くのか、実は私自身も分からないまま書き進めていました。
もうこの辺、見えるままに映し撮ろうとしたものの、文章にするのはなかなか難しかったです。
驃がまさかの転落で、そこも自分で驚きましたが……彼がなんとか這い上がってきてくれて、本当に良かったと思います!
ここまで書き上がった時は、「みんなお疲れ様!」という気分でした。
北へ 5への応援コメント
合わせた瞳でなんとなく「そう」じゃないかと分かって、けれど今じゃないと頭を撫でるにとどめるって、とてももどかしいけれど、愛しいです……!
早く心のままに想いを告げられる時が来れば良いですね。
リナさん、ひとまず及第点ということですが、ここまでくるまで頑張りましたね!
心配なことはあると思いますが、彼女がついてきてくれればきっとナギさんにとっては百人力ですよ。
作者からの返信
寺音さん、丁寧にお読みくださって本当にありがとうございます!
ここは二人にとって大切な場面なので、慎重に場面のイメージを探りながら書きました。
ここから、ダリュスカインとの対峙の時に向けて物語が佳境に差し掛かって行くので、互いの思いを強さに変えて、頑張ってもらいます!
魔の刻石 5への応援コメント
今は敵となってますが、ナギさんの中にはダリュスカインさんと過ごした思い出もあって、それも確かに大切なものだったんですよね。
ただ、倒して終わりになんてできないですよ。
ナギさんの右肩、恐ろしいものが埋まっていたんですね。とても痛そうでしたが、無事に取り除くことができて良かったです!
作者からの返信
寺音さん応援コメントありがとうございます!
そうですね。
ナギとダリュスカインも、すごく仲が良かったとかではないけれど、ともに靂のそばにいて、ナギはダリュスカインに対して、負の感情を持っていたわけでもない。靂の仇ではあるけれど、少し時間が経って冷静に見つめ直しながら、どうすべきか考えられるようになってきました。
肩の不調を取り除き回復もできたので、ここからが対峙へ向けての再出発です。
旅の始まり 3への応援コメント
肖像画でナギさんに既視感を覚えていたのですね。そして弟さんを重ねて……。
イルギネスさんは元々親切な方なのでしょうが、ここまで甲斐甲斐しくナギさんのお世話をしてくれる理由が分かった気がします。
ナギさんの気持ちを受け止めてくれる人がいて良かったです。
作者からの返信
着々と読み進めて下さってありがとうございます!
この部分は物語のキーポイントの1つですが、イルギネスが弟を亡くした時のお話は、彼が主役の短編『Dear sword』に綴られているので、気が向いたら覗いてみて下さい。
ナギの心の傷が深いので、イルギネスのちょっと重いくらいの愛情というか世話焼きとのバランスが、かえってちょうど良いのかなと、読み返した時に思いました。
崩壊 4への応援コメント
ダリュスカインさんが、敵に回ってしまいましたか……。しかも、靂さんを始末したと!?
本当だとしたら、あまりに悲しすぎる別れではないですか(泣)
啼義さんはなんとかこの場を切り抜けたようですが、浮かんだ面影は誰のものなのか。
これからの旅路、楽しみに追わせていただきます。
作者からの返信
応援コメント、ありがとうございます!
そうなんです。ここは啼義にとっても厳しい場面で、それこそ王道的に故郷から切り離されるのですが、物語の中ではかなり悲しい展開です。
ですが今後、旅立った先では、新たな出会いや楽しい場面もたくさん待ち受けておりますので、ぜひ楽しみに読み進んで頂けたら嬉しいです。
崩壊 3への応援コメント
初めまして。コメント失礼いたします。
竜の力や拾われた赤子。正に王道と呼べるファンタジーの設定に、とてもワクワクしながら拝読しております。
一章は、自分の力が父の望むものではないと悩む啼義さんの葛藤と、靂さんの願いと長としての立場と、父としての想いが綯交ぜになって、苦しいけれどとても印象的な場面でした。
最後の抱擁が、親子の愛が垣間見れて好きです……
作者からの返信
寺音さん、お時間割いて読んで下さっただけでなく、コメントまでありがとうございますっ!
ワクワクがお届けできて嬉しいです。
第一章は、主人公周りの舞台説明を兼ねつつ、親子の絆も丁寧に描こうと奮闘した場面なので、そう言って頂けると頑張った甲斐があります。ありがとうございます。
破邪の光 5への応援コメント
お疲れ様でした〜!
どこに感想書こうか悩みましたが、ネタバレになるといけないのでこっちにします。
驃生きてて良かった〜!
なぎくんも一人でよく戦った!
カッコいい!!!
ダリュさんはどこに
作者からの返信
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!!
驃、降ってくる岩とか石とかに当たってかなり大変だったとは思いますが、なんとか上がってきました。その時の心理状況など、SSとかで書けたらいいなと密かに思いつつ…
ナギも頑張りました。最初は頼りなさすぎて大丈夫かなと心配していたんですが、ちゃんと成長してました!
ダリュさん…どうなったんでしょうね(汗)。
終幕まで頑張ります!
再会 6への応援コメント
「再会」2〜6話、拝読しました。
初めて海を目にした啼義が、その果てしない広さに圧倒される場面がとても印象的でした。これまで限られた世界で生きてきた彼にとって、水平線の向こうにまで世界が続いているという事実は、どれほど大きな驚きだったのでしょう。
イルギネスの瞳を海の色に重ねて「だから、そんなに大らかなのか」と呟く場面が素敵でした。普段は照れくさくて口にできない、彼への信頼や親愛が自然に表れた一言のように感じます。
そんな穏やかな時間から一転、幼なじみの朝矢との再会によって、羅沙の社が焼け落ちたという衝撃的な知らせがもたらされます。
七年ぶりに再会した朝矢が、啼義の無事を心から喜んでいる。その温かな再会が、思いもよらない悲報へと変わってしまう展開には胸が痛みました。
何よりつらかったのは、啼義が故郷の焼失を自分の責任だと思い込んでしまうことです。社が焼けた原因も、靂の安否もまだ分からない。それでも「俺のせいだ」と自分を責め、生き延びたことさえ疎ましく感じてしまう。
啼義はまだ十七歳なのですよね。突然背負わされた運命、故郷との別離、そして帰る場所まで失ったかもしれないという現実。これだけのことが重なれば、心が限界を迎えてしまうのも無理はないと感じました。
からの海への転落。
初めて見た時には世界の広さと希望を感じさせてくれた海が、今度は啼義を飲み込もうとする。この対比も印象的でした。
海中で銀髪を見つけた啼義が、思わず靂の名を呼んで手を伸ばす場面には、思わず胸が締めつけられました。彼がどれほど靂を慕い、心の拠り所としていたのかが伝わってきます。
そして、その手を握ったのがイルギネスだったことにも、大きな意味を感じます。
普段は飄々として、冗談を飛ばし、どんな時でも大らかに笑っているイルギネス。その彼が「馬鹿野郎!」と怒鳴り、「もう、俺の前で逝かないでくれ」と声を震わせる。
ここは今回、最も心を揺さぶられた場面でした。
かつて啼義と同じ年齢の弟を亡くしたイルギネスにとって、目の前で啼義を失いかけた恐怖は、計り知れないものだったのでしょう。
守られる側の啼義だけでなく、守る側のイルギネスにも、決して癒えていない傷がある。彼もまた、決して強いばかりの人間ではないのですね。
だからこそ、「巻き込み上等」という言葉が胸に響きました。
自分が関わることで周囲の人々を不幸にしてしまうと考える啼義に対して、イルギネスは、それでも一緒にいるという覚悟を示している。主君と従者という関係を超えた、兄弟のような絆を感じました。
羅真丸での場面では、陽気な朝矢に、豪快な若き船長デュッケ。悲壮感に包まれていた啼義の周囲に、再び明るい空気が戻ってきましたね。二十二歳にして船長を務めるデュッケも、なかなか愉快で魅力的な人物です(笑)。
そんな彼らを見て、啼義が「強く、なりたい」と決意する。
ただ、ダリュスカインという不安の種を自分の手で摘み取ろうとする決意には、少しだけ危うさも感じました。大切な人を守りたいという思いが、再び彼を追い詰めることにならなければよいのですが……。
そして最後の「そのうち──泳ぎ、教えてくれよな」という、この一言が本当に良かったです。
自分が生きている意味すら見失いかけていた啼義が、少し先の未来を思い描き、イルギネスと約束を交わす。しかも、あれほど怖い思いをした海で、今度は泳げるようになりたいと言うのですから。
帰り道で負傷したイルギネスに肩を貸す姿も含め、守られるばかりだった啼義が、自分の足で立とうとし始めたことが伝わってきました。
故郷のことも、靂の安否も、まだ何も解決していません。それでも、啼義には彼の無事を喜ぶ朝矢がいて、命懸けで助けてくれるイルギネスがいる。
自分が生きていることを喜んでくれる人がいる。その事実が、彼にとって何よりの救いになったのではないでしょうか。
いつか二人が、何の心配もなく海で泳げる日が来てほしいですね。
今回は啼義の苦しみに胸を痛めながらも、最後には温かな余韻が残る五話でした。イルギネスのことも、ますます好きになりました!