修学旅行

【私の娘はSSR】をお読みいただきまして、ありがとうございます!

様々な悩みを抱える子供達が多い今の時代。

私達の経験が誰かのお役に少しでも立てたら……と思います^^


学校生活での色々な選択といえば、【修学旅行】も外せませんね。(急に)

何故この話題になったのかといえば、子供達の修学旅行の積立が始まったことで、私が唐突に思い出したからなのです!(オイ)

ナコの通う中学校では、毎年春頃に三年生の修学旅行が予定されています。


一年生の時に、関西方面や関東方面のどちらが良いですか?というアンケートが回ってきて、行き先が 決まるのですが、ほぼほぼ関東方面に決まることが多いようです。ディズ○ーは人気ですね!

ナコの時も関東方面に決まり、中学二年生になった時から旅行の積立が始まりました。


二年生の途中からSSRを利用することになり、クラスメイト達と完全に距離を置いたナコが、どうなったのかといえば――。



コロナの影響により修学旅行は中止。

積立したお金も無事に全額戻ってきて、問題は解決。めでたし、めでたし〜。

                  終






――とは、簡単には終わりません。

確かに修学旅行は中止になり、積立金も戻ってきましたが、こんな結果では、修学旅行を楽しみにしていた子供達があまりにも可哀想……という学校側の判断で、コロナが少し落ち着くのを持って、秋頃に近県への学習旅行&後日に芋煮会(BBQ)を追加へと変更になりました。


ナコさんの【修学旅行】問題は、【学習旅行&後日に芋煮会(BBQ)】問題に切り変わったのでしたとさ。



SSRを利用するようになったナコと、何度も修学旅行の話をしましたが、答えは全て『行かない』でした。

……まあ、そうですよね。

普段は人目を避けて、借りぐらしの忍者生活をしているのですから。

連泊の修学旅行なんてハードルが高すぎる。

かといって、泊まり無しなら学習旅行に参加できるのか?――と言えば、それも難しいわけで……。



参加の有無に関しては、学習旅行と芋煮会(BBQ)の間際に、クラス担当の先生から数回お電話をいただきました。


《基本的なやり取りの流れ》

①先ずは、さわやか学級の先生がナコに意思確認をし、その結果をクラス担任の先生に報告。

      ↓

②クラス担任の先生から親への連絡。

先生から連絡の趣旨、状況確認や提案、ナコと話し合って欲しい内容の全てを伝えられる。

      ↓

③翌日、又は後日に返答。

クラス担任の先生から親への連絡。

ナコの気持ち、希望や要望、可否などの返答をする。


SSRやさわやか学級を利用している子供達のことは、本人が望んだことでも親の承認が必要なケースが多いようで、なかなかの頻度で様々連絡が入りました。


仕事終わり(自宅に着く前)に連絡があることが多く……

「ナコさんから何か聞いていますか?」

「いいえ……?(まだ会っていない)」

「そうですか。実は――」

状況がさっぱり分からないまま電話を受けることがほとんどで、連絡が入る度に『今度は何!?』と身構えてしまったことは余談です。


『先生が○○のことで電話するって言ってたよ〜』

自宅に帰るとナコがそう教えてくれるのですが…………うん。母はもう少し前にそれを知りたかったな。



今回もナコが少しでも参加しやすいようにと、先生は様々な案を提示して下さいました。

     

●自家用車での現地集合・現地解散が可。

●バス利用ならば、移動の際は先生の隣に固定をし、尚且つ違うクラスのバスを利用。

●見学の時はクラスメイトと班別行動。それ以外は先生と行動。などなど。


先生の提示して下さった案を踏まえて、ナコと話し合った結果。

       

【学習旅行】

体力がないから歩き回る自信がない&隣に座る先生に気を使っての長時間の移動はキツい。

そもそも同級生の誰にも会わないように過ごしているのに、班別行動に混ざれるわけがない。

他のクラスのバスになんか乗ったら『どうして他のクラスの奴がいるの?』と言われる。

だったら学校に残って課題をした方が全然良い。


――ということで、不参加に決定。


『後悔しない?』『楽しい思い出になるよ?』等々の先生方からの助言(?)もあったようですが……。修学旅行が実施されていても同じ結果になったと思います。


自家用車での現地集合・現地解散&常に母が一緒なら行っても良い――――とナコが言っていましたが……それはもはや学習旅行ではない。

近県への家族旅行やないかーーい!


これは申し訳ないけど即却下。

現地集合・現地解散は、私も主人もNG。

運転ができないとかではなく、ナコの体調不良と学校からの呼び出しによる早退、遅刻、欠勤により、私達は仕事場に多大なる負担をかけていたからです。これ以上の休みを申し出るのは、流石に……デキナカッタ。カタカタ。

ナコ以外にも体調不良を起こす可能性のある子供が二人いるぞ☆ゲフン。



そして迎えた学習旅行の当日。

同級生がいない学校でも、相変わらずの借りぐらしの忍者ナコは、お弁当・給食なしの半日登校で、与えられた課題をこなしていたとさ。



【芋煮会(BBQ)】

歩いて行ける距離だった&先生グループに参加&卒業前の最後の交流の機会と先生方に懇願されて、渋々参加することに。

(渋々なのは、同級生の誰にも見られたくないから)

私は仕事なので、帰りはナコ父がお迎えに行きました。


自主的にお肉を焼いたりすることもなく、座ったままで何もせず、先生方からの至れり尽くせり状態だったそうです。――お嬢様か!


先生グループにはナコだけでなく、SSRに残留した同級生達もいたそうです。

子供達同士での会話はなかったものの、渋々参加したナコも先生方のお陰で楽しめたようです!



色々あった私でさえ参加するものだと思っていた中学校の【修学旅行】。

まさかナコの時に、参加するかどうかの選択をすることになるとは、夢にも思いませんでした。


『それって○○○の感想ですよね?』

――今ふと、あの有名な方の言葉が頭を過りました。


……はい。すみません。

私は私。ナコはナコ。家族とはいえ別の人間。

一緒に考えては駄目ですね。


物事は柔軟に……柔軟に……。


因みに、私の職場事場には、ナコと似たような状況だった後輩がいるのですが、その子は修学旅行に参加したそうです。クラスメイトから何も言われることもなく、それなりに楽しめたと教えてくれました!


参加するのも、しないのも人それぞれ。

そこには当り前なんかない――――っと、色々とまとめたくなりましたが、まとめるのは次回にしましょう。

そうでないと、同じような内容を二回も上げてしまいそうなので(汗)。



次回――【卒業アルバム】。

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私の娘はSSR ゆなか @yunamayo

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