好きなものに向き合うと決めました。ひとまず完結。
このエッセイを書き始めたのは、1年ちょっと前。当時、私の体はぼろぼろでした。
大学を卒業して一年後に妊娠。それもデキ婚。親としてみれば大学にいかせてやったのに、何をしてるんだ!と怒りたくなる気持ちも分かります。
でも、実の母親と折り合いが悪い私は、何かと心を痛めることが多く、それが長年積み重なり心だけでなく体に支障が出ることが多かったんですよ。
親のせいにするな。
誰だって苦しい思いをして生きている。
お前だけじゃない。
情けない。
そう、いわれ続けてきました。
あなたの言葉に傷ついたことがあると言っても、情けないの一言で、泣かれ、罵倒されます。
そんな母子関係でした。
今でも、母から電話がかかってきたり、田舎から野菜が届くと体が強張ります。
でも、今年の6月から花言葉を調べてエッセイを書くようになったら、子どもの頃の家や庭に咲いていた花を思い出したんです。
本当に、たくさんの植物が実家にありました。
植えっぱなしのものもあれば、母が手入れをしたり、植え替えるものもあり、季節ごとに顔が違う庭を見て私は育ちました。
今でも母のことは苦手です。
でも、悪い人ではなく、母なりに一生懸命だったことを、花の記憶と共に思い出すことが出来ました。
それからというもの、大分、私の心は良い方向にむくようになったんです。
母のことを受け入れたとはちょっと違うと思いますが……ひとまず、一人で外出が出来るようになりましたし、服用していた漢方もだいぶ減ってきました。
かかりつけ医も、今飲んでるのも止めてみようかと言ったくらいです。まぁ、年末年始で忙しいので、時期尚早かという結論になったんですけどね。
義理の父が先月他界しました。
私の両親より若いので、母なんかは、ずいぶん気落ちしています。本人は「そう言う歳だから」と気丈なことを言っていますが……
他界した義父は「あと十年かな」なんて私に言っていたんですよ。その三日後に倒れて、数日で息を引き取りました。
誰も、明日、倒れてそのまま死ぬなんて思ってないんですよ。
それを、母は特に実感したのでしょう。
意外と弱い人ですから。
私は、やっぱり母が苦手なんです。
だけど、私が事故や突然死にあわなければ、母が先に天に召されます。そう考えたら、母の心ない言葉に耐えるのも、大したことじゃないかなと思えました。
非情かもしれませんが、そう思うことで、母との距離を保てると思いました。
いつか、幼い頃見て育った庭の花木が、私と母の思い出として色鮮やかになり、辛かった思い出は薄れていく。そう思いたいです。
そのためにも、辛かったことに向き合うのではなく、来年は幸せだったこと、好きなものに向き合おうと思います。
そのため、このエッセイはひとまず完結とします。
来年は、現在も書いている花言葉エッセイ
執筆日和~言葉の花束 届けます~ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16816700428347254810
こちらを引き続き執筆していきます。
現在、カクヨムコンを優先していて不定期ではありますが、それが過ぎましたら、来年も出来る限り毎日書いていきたいと思っています。
メンタル豆腐なワタシは、花言葉と共に、少し強くなりました。
これからも、少しずつ歩んで参ります。
こちらのエッセイは終わりますが、どうぞ、来年もよろしくお願いします。
日埜和なこ
メンタル豆腐なワタシの語り草 日埜和なこ @hinowasanchi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます