第15話「くみの怒り… BERSとの対峙」
普段の
くみは、いつものように
「ねえ、くみ。ちょっと神社でお祈りしていこうよ、今日のテストでいい点取れるように。」
「ええ…? いきなり何言ってるのよ、
くみの問いに
「
「もう、あんた何やってたのよ… テスト前だってのに。仕方ないなあ… ホントにちょっとだけにしてよ。」
くみは仕方なく
「へへへ、ありがと…くみ。苦しい時の神頼みってね。」
二人は神社でお
「さっ、もういいでしょ…
二人は
男の顔は表情を
ムッとしたくみが前に立ちふさがる男に向かって
「すみません、通して下さい… 私達、急いでるんです。」
と言うと、男はくみの顔をじっと見つめながら低い声で答えた。
「あんた…
と、男は
「何言ってんの…この人。ねえ、行こうよ、くみ…」
「ううん、いいから先に行ってて、
くみが言うのに
「いやよ、あんたまで何言ってんのよ? 早く行こうよ!」
だが、くみも
「大丈夫よ、
「そうだぜ、お嬢ちゃん… 言われた通りに早く行きな。俺は
男が身体を半分ずらして、
「本当に大丈夫なの…くみ? 私、先に行って人を呼んで来るわ。」
そう言う
「そいつは、くみさんのためにならないと思うぜ、お嬢ちゃん。ここで起こった事は誰にも言うんじゃない。でないと… あんたやあんたの家族にまで迷惑が
くみは走り去る
「さあ、早く要件を言ってよ。私も急いでるんだから、さっさとしてよね。」
「分かった、分かった。じゃあ要件を言おうか。あんたには俺と一緒に来てもらいたいんだ。」
男はくみの目を
「嫌よ! どうしてあんた達なんかと一緒に… それに、他の人達も隠れてないで出てきたらどう?」
くみは
全員、動きやすそうな素材の黒ずくめの服装をしている。
「見るからに
「ははは、
最初の男が笑いながら言う。この男だけ目出し帽を
「そう言うあんた達は、あの時の公園で私達を襲ってきた連中なのね…」
「察しがいいな。そういう事だ… だから前からの知り合いだって言っただろ。あの時はジジイのおかしな
「何言ってるのよ! あの姿を変える男を殺したのは、お
「はっはっは、その通りだよ。俺が殺したんだ。あいつは俺の部下だったんだが、しくじった上に秘密までしゃべろうとしたからな。当然の処分だ。もう一つ言っておくと、高層ビルでお前が追いつめてたヤモリ男を
「ひどい… 何も殺さなくたって… 仲間をそんなに簡単に殺すなんて…」
くみは男の言い分に嫌悪感を
「お前が大人しく俺達について来れば誰も
くみは顔色を変えて叫ぶ。
「何ですって! あの娘には何もしないって言ったじゃない、嘘つき!
くみの美しい青い
男達はくみの怒りの
その時、くみの全身からは怒りのオーラが立ち
「なんだ… これは…? この娘、いったい…」
その時、神社の本殿とは別になった
現れた男は内閣情報調査室
その場にいた全ての男達が
くみの立っていた場所の周辺では、ニケが超音速で真上に飛び立った事で、彼女が爆音とともに巻き起こしたソニックブームによる衝撃波が地面に
神社の敷地に
他にも
神社内の建物でニケの立った場所に面した側の全ての窓ガラスは衝撃波で割れていた。まるで、小さな
「ううう… あれが…ニケ…? 目の前から消えてしまったが、彼女は本当に空を飛んだのか…? 何と
横倒しに地面に
しかし、苦痛の声を上げながらも北条は、ずっと探し求めていた宝をやっと見つけた様な
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『次回予告』
通学途中に親友の少女が
そして、ニケの前に立ちはだかった怪力
ピンチに
次回ニケ 第16話「
にご期待下さい。
ニケ… 翼ある少女 幻田恋人 @genda-rento
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