第14話「北条 智… 誤算と新たなる野望」
「どういう事なんだ、これは… 一体何でこんな… クソッ!」
自分の執務机を思いっきり
ここは内閣情報調査室の
「私だ…
数分後、ドアのノックの音がした。すぐに北条が返事をする。
「入りたまえ!」
「失礼します、課長。お呼びでしょうか?」
「ああ、
これを聞いた
「どうした、
北条が椅子から立ち上がって
「北条課長… 私は
「そうだろう。私も全く納得がいかない。どこから圧力がかかったのか…私は、今までのニケに関する情報のデータアクセス権限を
「私にも、さっぱり…分かりません。」
「あの老人… あのジジイの
「はっ、報告ではあの老人は
「ふうむ… 大
北条は机に両肘をつき、両手で鼻と口を押えるようにして考え込んだ。
「課長、今後どうなさるお
「そうだな… ここらが
「はっ? 今なんと…?」
「この国の官僚としては、ここまでが限界だろうと言ってるんだ。『作戦ニケ』をこのまま続けることは確かに不可能となった。だが私自身は手を引くつもりは
北条が
「確かにその通りです… それでは、課長はキャリアを捨ててしまうお
鳳の問いに北条は、
「ああ… もうウンザリだよ。こんな限界だらけの国家公務員はな。私は
「それでは課長、その後はどうされるのですか?」
「ふむ、いくら私でも今後の当てもないのに失業者になるつもりはない。確実と言っていい当てはあるんだ。じつはな、
「ヘッドハンティング…?
「いや、確かに
「それでは、日本ではなく…」
「そうだ、ありがたい事にアメリカの情報機関からお誘いが
「はあ… あまりに突然の話なので、少し…考えさせてもらえませんか…?」
「ふん、まあいいだろう。だが、お前も私と同じで日本の
「はい、なるべく早いうちに返答させて頂きます。」
「ふむ… 何かおかしいな…
北条は腕組みをして足を組み替えた。
「それにしても、大
とにかく、今までの『作戦ニケ』で得たニケに関する情報と、
とにかく、現時点であれだけの政治的圧力が私の
北条の顔にいつもの不敵な表情が戻ってきた。彼らしい負けず嫌いな性格が
「
待ってろよ、ニケ… キャリア官僚の
北条は自分の携帯電話を取り出し、何者かに電話をかけた。内線電話を使うつもりは無いらしい。
「私だよ、
電話を切った北条は、ニヤリと
「これでいい… まずは
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『次回予告』
朝の通学途中、
果たしてニケは…?
次回ニケ 第15話「くみの怒り… BERSとの
にご期待下さい。
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